やすべえです。今回から毎週日曜日に金融リテラシーに関する本を紹介していきたいと思います。第1回は『おカネとどう向き合うか 金融リテラシーを身に付ける「おカネの学校」』という本です。中級者向けですが、すごく良い本でした。

著者は高橋元さんです。日興リサーチセンター主任研究員などを経て、様々な大学で教鞭をとられた方です。

 

この本は「おカネの学校」と称して、3学期制で書かれています。第1学期は「おカネの意味を考える」、第2学期は「おカネの稼ぎ方と使い方を考える」、第3学期は「おカネの管理と投資について考える」となっています。

わかりやすい例え話で読み進めやすく、金融に関する歴史は知っておいた方が良いことがちょうど良い塩梅で書かれていますし、「おカネの学校」と言うだけあって基本的な知識や情報が得られます。高橋先生の様々な知識や知恵の引き出しを体感でき、こういう先生に学びたい!とつい思うような本です。

 

日本の金融リテラシー向上を目指すやすべえに響いたのは、以下の言葉です。

「声高に金融リテラシー向上の必要性を叫ぶのは、無理やり「空手を習え、合気道を学べ」と言っているようにも聞こえるのです。」

読んでハッとしましたが、その通りで、無理やり学んでもしょうがないのですよね。たくさんの人とお話ししている中で、金融に関することをアウトソースしたいニーズは高いことはわかっていたものの、これまでは「空手を習え」的な感覚で考えていた気がします。

要は、各人が、どこからどこまでをアウトソースするかを把握することが大切なのですよね。株に詳しい人は株に関しては個別にやってもいいでしょうし、そうで無い人はインデックス投信などを買っても良いでしょうし、それも無理!と思う人は世界バランス投信的なものに手を出したりと。

犬小屋だって、犬小屋そのものを買ってしまう人もいれば、材木をホームセンターで買ってきて自分で作る人もいるわけで、工具にこだわったり、デザインにこだわったり、色々なやり方があるわけですよね。金融リテラシーも一緒です!

ただ、リテラシーゼロというのは正直きついのかもしれません。犬小屋なら幾らまでなら買うとかレベル感を持ててますけど、金融商品だとそのレベル感を持つことが難しいケースがありますし。その人が知りたいと思うだけのリテラシーを過不足無く伝えることを心掛けたいと思います。