7月の京都は祇園祭がおこなわれます。祇園祭にはたくさんの祭事がありますが、中でも有名で人気があるのが前祭(さきまつり)、後祭(あとまつり)における宵山と山鉾巡行でしょう。

宵山は夜のイベントで、山鉾が提灯で照らされ、鉾の上でお囃子が奏でられます。よくにわか雨が降りますが(笑)、何とも風情があり、山鉾の豪華絢爛さ身近に感じることが出来ます。山鉾巡行は朝からのイベントで、いわゆるパレードに近いものです。宵山と違って山鉾が動きますので、好きなところでじっとして見ることが出来ます。宵山で雨よけのビニールがかかっていた山鉾もそのままの姿を見せてどの山鉾も素晴らしい姿を見せますし、山鉾の引き手さんの活力も「辻回し」などで間近で感じることが出来ます。鉾を離れても、「くじ改め」という儀式の所作が何とも素敵ですし、目が離せないというのはこのことを言うのだと毎年思います。

そんな祇園祭、何より人が多く、山鉾の数も多く、前祭と後祭が日程的に分かれていることもあり、一年で全てを見て回るのは難しいものです。何年もかけて見ると言いますか、7月はそういうシーズンなんだと思っていただくしかないのかもしれません。フランスの方における7月はツールドフランスのシーズンだそうですが。また、毎年訪れていますと、装飾物で新調しているものや、年によって付けている装飾物が違ったりして、より深く楽しむことも出来ます。

 

さて、話は変わりますが、今回の祇園祭において、クラウドファンディングが行われていたことをご存知でしたでしょうか?

Makuake(マクアケ)というサイトで行われた、「1100年を超える伝統を守るために。『京都祇園祭山鉾行事』の応援サポーター募集」プロジェクトです。

クラウドファンディングとは何ぞや?という方もいらっしゃると思いますので簡単に説明しますと、クラウドファンディングとは、インターネットを通じた資金調達の仕組みで、クラウド(群衆、人だかり)と言っていますがあらとあらゆる人から少額でも資金調達(ファンディング)出来ることが特徴である仕組みです。

資金調達の用途は、すぐにはお金に結びつかないものも含め様々で、資金提供の報酬(お礼)も物を買うような感覚のものから募金的な性格のものまで自由に決められたりと、フレキシブルなモデルとなっていて、昨今成長している仕組みです。サイトを見てみますと、魅力あるプロジェクトに対して共感して、支援するという仕組みが体感できます。

これまでになかった新しい物を作る際は需要の予測が非常に難しいものですが、クラウドファンディングでは実際のモノが無い時点でも、コンセプトや実物のイメージに対して事前に買い上げてもらえるという特徴もあり、例えを挙げるとキリが無いですが、「光枡(ひかります)」という日本酒を飲む枡が光るという有りそうで無かった商品がクラウドファンディングでヒットして、商品化されたりしています。

 

祇園祭とクラウドファンディングについて書いてきましたが、今回、「asfin.jp」は、この祇園祭のクラウドファンディングのプロジェクトに一口支援させていただきました!京都新聞に名前を掲載して戴ける特典がありまして、なんと言いますか、祇園祭を見て楽しむだけでなく、参加しながら楽しむ第一歩になれば良いなとも思ってやってみました。これからの祇園祭、色々と参加しながら楽しんでいきたいと思った次第です。