やすべえです。今回の日本株の銘柄コードの話は5000番台です。これまでの2000番台、3000番台、4000番台では製造業の中でも、私たちに直に売っているような馴染みのある企業が多かったと思いますが、この5000番台は、下の図にあります通り、「石油石炭製品」、「ゴム製品」、「ガラス土石製品」、「鉄鋼」、「非鉄金属」、「金属製品」となっています。最終製品の部材だったり、素材を作る企業が多いです。

銘柄コードと業種の対照表(5000番台ハイライト)

「百の位」の分類は、かなりシンプルに分類することが出来ました!

銘柄コードと業種の対照表(5000番台)

5000番台の「石油石炭製品」から見ていきたいと思います。自動車を運転する方は知っていらっしゃる人が多いと思いますが、「昭和シェル(5002)」、「出光興産(5019)」、「JXTG(5020)」、「コスモエネHD(5021)」といった銘柄があります。ガソリンスタンドで見かけるブランドとしては、昭和シェルは「Shell」のブランドで、出光興産は「IDEMITSU」のブランドで、JXTGは「ENEOS」や「ESSO」、「Mobil」や「ゼネラル」などの数多くのブランドを持っています。コスモエネHDは「コスモ石油」のブランドとなっています。これらの企業はガソリンスタンドで販売する前に石油の輸入から精製といったことを行って、一部子会社だったり形態はそれぞれですが、小売りもやっています。

ハイブリッド化や電気自動車の普及が進んでいくと、この業界は厳しいでしょうか?今後、企業の変革が求められる業界かもしれません。

 

5100番台は「ゴム製品」となります。タイヤメーカーである「浜ゴム(5101)」、「洋ゴム(5105)」、「ブリヂストン(5108)」、「住友ゴム(5110)」が大きな企業です。タイヤ業界は原料である天然ゴムの価格次第で利益率が変わってきますが、基本的には国内は4強の寡占状態で、安定した利益を上げる事の出来る業界と思います。また、タイヤは安全性が求められますので、ブランドイメージの影響が大きく(信頼出来るかということです)、新規参入が難しいのではないでしょうか。この4強の中で、ブリヂストンは世界シェアトップの企業です。

この業界はハイブリッド化や電気自動車の普及が進んでいってもタイヤは使いますから安泰でしょうか?どの企業も日々大変な努力をしている中で、そんなことは軽はずみに言うものではないですね。

 

5200番台、5300番台は「ガラス土石製品」です。「土石ってなんだ?」と思われる方、セメントや陶器という理解でOKだと思います。この業界はざっくりと「ガラス」、「セメント」、「陶磁器」に分類できます。

「ガラス」では「旭硝子(5201)」、「板硝子(5202)」、「日電硝(5214)」が有名ですが、それぞれに得意分野があり、携帯電話用のガラスですとか、自動車の窓ガラスですとか、建築物に使われる大きなガラスですとか、大きさや強度などで違いがありますが、様々な性質のガラスを作ります。さきほどやりました「ゴム製品」と比べると差別化が難しく、価格競争などが厳しい業界と言えますでしょうか。

「セメント」は生ものでもありますので、安い拠点で作って長距離の輸送をすることは旨みが無く、狭い日本でも各地に工場が散らばっているような状態です。上位3社である「住阪セメ(5232)」、「太平洋セメ(5233)」、「宇部興(4208)」と「三菱マ(5711)」の折半出資の子会社である宇部三菱セメントで日本のかなりのシェアを占めています。

「陶磁器」は「TOTO(5332)」、「ガイシ(5333)」、「特殊陶(5334)」が大きな企業ですが、それぞれに特徴を持っていて、トイレなどの衛生陶器、碍子(がいし)という電流を通さない磁器、自動車用のプラグなど、ベースの技術力を生かして、いろいろな産業で使われる製品を作っています。

 

5400番台、5500番台、5600番台は「鉄鋼」です。「鉄は国家なり」と聞いたことはありますでしょうか?この言葉は著名な人の言った言葉では無いそうですが、一昔前までは真実味のある言葉だったでしょう。また「鉄は産業のコメ」などとも言われたこともありますが、時代が変化していく中で「半導体は産業のコメ」と言うように変わっていったようです。ということもあり、「鉄鋼」は斜陽産業のように思われている所もありますが、まだまだ大きな産業です。

「鉄鋼」は、原材料である「鉄鉱石」や「コークス」の調達のやり取りや、「鉄鋼」の企業間でのM&Aや、スケールメリットの無い小さな炉の廃炉を含めた淘汰など、様々な問題を抱えていて、なかなか安定的とは言えない状況にあります。そんな中で、日本の鉄鋼企業も戦略的に高付加価値製品にシフトするなど、生き延びてきました。「新日鉄住(5401)」は国内トップで世界でもトップ3に入りますし、「神戸鋼(5406)」、「JFEHD(5411)」といった大手も世界の企業を相手に戦っています。

 

5700番台、5800番台は「非鉄金属」です。文字通り、鉄以外の金属ですが、アルミニウムや、金銀銅といったもの、チタンなどを扱う企業がこちらの番号帯に入っています。アルミニウムの「日軽金HD(5703)」、銅箔が有名で機能性部品なども強い「三井金(5706)」、先ほどのセメントの箇所にも出てきた「三菱マ(5711)」、日本の金鉱山、世界にも銅鉱山を持つ「住友鉱(5713)」などが挙げられます。

トレーダー業界では「三井金(5706)」のことを「かみおか」、「住友鉱(5713)」のことを「べっし」と呼びます。それぞれ鉱山の有った場所(神岡鉱山、別子銅山)から取っています。

5800番台には電線の銘柄があります。「古河電(5801)」、「住友電(5802)」、「フジクラ(5803)」といった企業で電線御三家などとも言われますが、いわゆる電線だったり、光ファイバーのケーブルだったり、自動車の機能と機能をつなぐケーブルだったり、様々なケーブルを製造する企業です。

 

最後になりますが、5900番台は「金属製品」です。製品とありますので、原材料から金属や非鉄金属をを作るというよりも、金属や非鉄金属から製品を作っている企業です。缶詰などの包装容器を作る「洋缶HD(5901)」、シャッター大手の「三和HD(5929)」、今は合併などで総合住設機器メーカーとなった「LIXIL G(5938)」などが代表的な企業です。

 

こう見てきますと、様々な業界や企業がありますね。馴染みのある企業だけでなく、馴染みのない企業のことも色々と見ていくことが、企業研究や業界研究において大事なところです。

5000番台は、今のところですが、他業種からの空き番号への侵略が無く、銘柄コードが細かい業種別に順番になっていたと思います。学びやすかったのではないでしょうか?次回は6000番台です。

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