プライベートバンキングテキスト下巻第7章「職業倫理」までやってきました。最後の章、大事な章です。この章からは第3単位の71問のうちの16問が出題されますが、「重要な項目」ということで一定の点数を取らないと足切りになります。しっかりと読んでいきます。

どのような職業でも大事ですが、「信頼」は当然大事です。PBの職業行為基準では「信任関係」として、「専門家」として「忠実さ」を持って、それゆえの視野の広さやアンテナの鋭さを生かして「注意」することが書かれています。自分の良心に従いながら念仏のように唱えて頭の其処彼処に染み付けて行きましょう。加えて、「客観的かつ公平な判断」として、業務そのものの判断や顧客との接し方についての規定があります。

次に「利益相反の排除」があります。〇〇銀行や〇〇証券がセミナーをする際に自社の商品を勧めるのはよくあることですし、他社の商品を勧めてはいけないと社内的に決まっているでしょうし、勧める側は良いと思って勧めているでしょう。一方、PBも良いと思って勧めるのが普通なのでしょうが、特定の商品や特定の分野のプロフェッショナルを推奨や紹介してこっそりリベートをもらっていたなんていうことがあれば問題です。というわけで、第三者の利害に影響されることなく、「客観的」に「公正」にやるのが原則ということなのですが、原則から外れる際は顧客に対価の存在や紹介料の存在を明らかにしなさいという話です。

そして、「利益相反の防止」についてもあります。要はプライベートバンカー自身が買って保有している銘柄を顧客に勧めるのは如何なものかという話ですが、こちらも事前に保有している事実を開示してやりなさいということになります。(証券アナリストの場合は担当銘柄を自分の勘定で売買するのはNGな場合がほとんどです。)良いと思っているのに買えない、保有出来ないというのはジレンマですが、疑念を排除するという考え方が強いと言えます。顧客の取引ファーストでやりましょう!となります。

上記に関連しますが、ヘッジファンドのファンドマネジャーなどですと、自分のファンドに自分で投資することが歓迎されたりします。自分のファンドに自分の資金を投入することで、運用が自分のためにもなり、より収益を追求して仕事をしてくれるのではないかという考えに基づいています。

 

「職業行為基準」を引き続き読んでいきます。前段の項目は原則論と方法論が入り混じりながらも非常に大切な行為基準でした。今回の項目は一回言われればそうだよねと首を縦に降りたくなるようなところですので、頭の中にすんなりと入りそうです。

まず、「専門家としての能力の維持・向上」というのがあります。PBの社会的信用と地位の向上に努め、専門家としての能力の維持・向上に努めましょうとなります。そして、「顧客の秘密維持」です。いわゆる「守秘義務」の話です。昨今、SNSなどで業務上知り得た秘密をいとも簡単に公表してしまう事件が起こっていますが、そういうのは当然ダメで、この項目に限りませんが、PB資格を認める日本証券アナリスト協会が懲戒という形で処分することになります。口頭や文章での注意から、PB資格保有者への権利などの停止、PB資格登録の抹消という懲戒があり、抹消の場合はホームページ上でも公示することにもなっています。

行為規範に戻りまして、次は「投資の適合性」です。ルールとして守れば何をしてもよいというものではありませんが、年1回以上の顧客への「Know your customer」の更新と投資の適合性のチェックが必要ということです。私は年1回の資産等のチェックがまさに上も下もない良い頻度のチェックだと思っています。平時でない場合は臨時のチェックもあって良いと思いますが、値動きをあまり気にしすぎないことも大事ですし、行き過ぎた短期売買は投資を投機に変えてしまうことにもなります。「ゆっくり長く落ち着いて」が私の投資の信条です。投資の適合性は身内にだったら勧めるのかというのが、テクニカルな問題などは置いておいて、立ち返る良いポイントかと思います。

あと2つありますが、「不実表示に係る禁止等」と「資格・認可を要する業務上の制約」です。PBが、あなたが出来ることは何ですか?という問いに正直に答えましょうということでしょう。税理士や弁護士の資格を持っていないのに、彼らの専門分野であなた一人で解決までは出来ませんよね?ということです。あくまでもPBは顧客に対してのコーチやコンサルタントやカウンセラーとして顧客に存在する問題点や改善点を見つけ出すことが第一義で、専門分野に関しては自分の持つネットワークを通じて紹介などはしつつも任せるという選択を出来ないといけません。

 

以上で「職業倫理」の章を読み終えました。くれぐれも言っておきたいと思いますが、重要な章ですので、しっかりと読み込んだせいが、内容が比較的細かくなったように思いますが、あくまでも日記として書き記しておりますので、正確な文章や内容は日本証券アナリスト協会のホームページや刊行物を参照して判断してくださいませ。お願いいたします。