ある金融教育家(1級FP技能士、証券アナリスト検定会員)が、「日本の金融リテラシーを世界一にする!」と大風呂敷を広げながら、モーニングサテライトを見た感想を毎日まとめたり、証券アナリストジャーナルを読んだ感想を毎月まとめたり、そんなサイトです。よろしゅうお願いいたします。

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はじめに

①中野ゼミの輪読会で使っている本②中野ゼミの各グループで使っている本③中野ゼミで今後使ってみたいと思った本④子どもから読める金融リテラシー本⑤子どもから読める人生リテラシー本⑥その他のおすすめ本、という順番で紹介しています。

・それぞれの本の紹介文の下にある、Amazonのリンクや楽天ブックスのリンクをクリックした上で書籍を購入しますと、私どもの活動資金になります。それはそれで嬉しいことではありますが、こちらで紹介した本を読んでいただき、人生が豊かになったり、プラスの影響があることこそが素晴らしきことだと思っています。

・また、「この本は読んだことがありますか?」「この本の感想はどういったものになりますか?」といったご意見も大歓迎です。星の数ほどある本ですので、私が読んだことのある本である可能性はとても低いですが、本を紹介したりされたりするご縁というのはとても楽しいものです。

輪読会で使っている本

中野ゼミが発足してまだ2年目(2024年2月現在)ということで、どういった本が輪読会に適しているのか、また、効果的なのか、といったことは未知数なところが多いです。
とはいえ、私が2018年から金融教育家として本腰を入れてから、考え抜いたうえでセレクションしています。

「投資で一番大切な20の教え」ハワード・マークス

・中野ゼミに入る大学生が最初の輪読会で手に取る本です。
・原著のタイトルは「The Most Important Thing: Uncommon Sense for Thoughtful Investor」
「二次的思考をめぐらす」「リスクを理解、認識、コントロールする」、「サイクルに注意を向ける」といった概念の理解が役立ちます。
・20の章を使って、「20の教え」を学ぶ流れです。1日1章を読んで20日間で読破!といった方法がおすすめです。
・ハワード・マークスさんに「ゼミの最初の教科書として使っています」とメールをしたら、丁寧なご返信をいただきました
・ハワードさんは、大学時代に日本哲学を学んでいるなど、日本に対する思いが深い気がします。素直にうれしいです

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「ウォール街のランダム・ウォーカー」バートン・マルキール

・資産運用をしている人にはおなじみの本です。
この本では「インデックス投資」を勧めています。というのも、株価は、ランダム・ウォーク(物事の過去の動きから将来の動きや方向を予測することが不可能であること)であるから、いろいろな理論を組み立てたとしても、結局はインデックス投資に勝るものは無いとしています。
・いろいろな理論として、「ファンダメンタル価値理論」、「砂上の楼閣理論」といったものが出てきます。
肯定的に読んだり、否定的に読んだり、懐疑的に読んだり、読み方は自由です。様々な読み方をすることで、様々な考察が生まれてきます。
資産運用・投資に関する歴史的なことも学べるので、やはり読んでおいて損はない良著でしょう。

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「THE CHANGING WORLD ORDER 世界秩序の変化に対処するための原則」レイ・ダリオ

・これからの中長期的な世界秩序の変化を歴史から学んでいく本です。
深く読み込もうとすれば、どこまでも深く読み込める本です。
・筆者はそのあたりに配慮していて、簡潔版として読む場合には太字の箇所を読めば良いといった親切設計です。
・普遍的な真実の原則は、赤いをつけてゴシック体で書くといったこともしてくれています。
歴史という事実・データから、未来を考えることは、とても大事なことだと思いますが、知識や知恵の総合力が問われます。そのような力の育成にも役立つのではないでしょうか?

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各グループで使っている本

私は証券会社で20年近くのキャリアがありますが、ほぼ全ての期間、トレーダー畑におりました。
ですので、中野ゼミをスタートさせたとき、いくつかのグループに向けた良著が分からなくて悩みました。
友人におススメの本を教えていただいたり、、ネット上の書評をチェックしたり、書店に行って実際に確かめたりして、選んできました!

「企業価値向上のための経営指標大全」大津広一

・「ROIC経営研究グループ」で使っています。
・「ROEは知っているけど、ROICは知らない」というのが世の中の普通かなと思いますが、ROICは、ROEやROAといった経営指標の一つです
・全体像をつかむための章や、レファレンス的に使えるマイナー経営指標を網羅した章などありますが、基本的には1章で1つの経営指標を学ぶことが出来ます。
豊富なケーススタディがあり、理解を深めることを助けます

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「決算分析の地図 財務3表だけではつかめないビジネスモデルを視る技術」村上茂久

・「ROIC経営研究グループ」で使っています。
・「経営指標大全」は、経営指標を学び、ケーススタディによってビジネスモデルの理解に結び付けていきますが、
この本は、決算分析をどうビジネスモデルの理解に結び付けていくかを実践例と共に学ぶことが出来ます。
中期経営計画や統合報告書などの読み解き方も載っています!

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「会社四季報」東洋経済新報社

とても有名な本ですが、当ゼミでは「会社四季報研究グループ」が使っています。
「会社四季報」は、創刊が1936年。個人投資家だけでなく、機関投資家、トレーダーも愛用し続ける雑誌です。
毎年4回、春号(3月)、夏号(6月)、秋号(9月)、新春号(12月)が出ています。
・国内の証券取引所に上場しているすべての会社(約4000社)を掲載し、1社の情報をコンパクト(半ページ)に、網羅的にまとめています。

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(上記、最新号へのリンクになっていない場合があります。お買い求めの場合はご確認を!)

「会社四季報公式ガイドブック」会社四季報編集部(編)

・こちらの本も「会社四季報研究グループ」が使っています。
・「会社四季報」を買ってみたものの、語句の理解が難しかったり、独特の書きぶりに戸惑ったり、使い方が今一つ体得できなかったりで、「文鎮」代わりになってしまうケースも多いかもしれません。
・本著では、「会社四季報」の使い方を余すところなく紹介しています。
・「きょうと金融リテラシー教室」では、会社四季報を読み解き、日本株での資産運用の第一歩となるような「四季報はじめ」という講座を開講しています

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「コーポレートファイナンス 戦略と実践」田中慎一、保田隆明

・「アナリストレポート作成グループ」で使用している本で、2024年に卒業したゼミ生(現・ギャラドス)が勧めてくれました。
財務三表の見方といった基礎的なことから学ぶことが出来、コーポレートファイナンスの実践に役立つところまで書かれています
・著者は、お二方とも国内外の証券会社の出身で、田中さんは経営者、保田さんは大学の准教授ということで、アカデミックと実践を融合する意義を分かっていらっしゃるからであると、推察します。
・この分野のバイブル的な著書である「企業価値評価(マッキンゼー)」に対抗心を持つなど、著者のパッションも伝わる好著です。
それにしても、濃いピンクの表紙が目を惹きます!

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「企業価値経営 第2版」伊藤邦雄

・こちらも「アナリストレポート作成グループ」で使用している本で、2024年に卒業したゼミ生(現・ギャラドス)が勧めてくれました。

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大学生のための金融リテラシー講座

・こちらは、ウェブ上にあるものですが、「金融リテラシーグループ」が使っています。
「知るぽると」という金融広報中央委員会が制作している暮らしに役立つ身近なお金の知恵・知識情報サイトの中の、「大学生のための金融リテラシー講座(大学連携講座の講師派遣)」というページからダウンロードすることが可能です。
・とても良い教材だと思いますが、金融庁、金融広報中央委員会の「導入や総論」が終わると、日本FP協会、全国銀行協会、日本証券業協会、投資信託協会、生命保険文化センター、日本損害保険協会、東京都金融広報委員会といった各団体が書いた「各論」になります。読み手次第ではありますが、少しまとまりがない印象を持たれるかもしれません。

Official Money Guide for Teenagers

・こちらの本も「金融リテラシーグループ」が使っています。
・全ページカラーの薄い本ですが、Teenagersに必要な知識や知恵が必要十分に入っていると思い、教科書として採用しました。
・「Money Savvy Pig(日本名:ピギーちゃん)」というブタの形の貯金箱を使い金融教育を展開するなどしているアメリカの「Money Savvy Generation」が提供する書籍の中の一つです。「Official Money Guide for Teenagers」の購入サイトはこちらです。
・CONTENTS(目次)は、「BUDGETING AND CHOICES」、「SAVING AND INVESTING」、「WAYS TO PAY」、「CREDIT AND CREDIT CARDS」、「IDENTITY PROTECTION」、「PHILANTHROPY」、「INSURANCE」といった並びになっています。

今後、使ってみたいと思った本

本って、ぶっちゃけ、当たりはずれがありますよね!笑
当たり本に遭遇すると嬉しいものです!自分で書店に足を運んで見つける場合もありますし、友人に良著として教えていただく場合もあります。
当たり本の中から、中野ゼミで使ってみたいと思った本をいくつか紹介していきます。

「行動経済学」室岡健志

・大阪大学の教授の方が書かれた本で、かなり教科書的な本です。
・ある日の丸善 京都本店にて、この本が平積みされていて、「お堅そうな本が平積みに!何かあるに違いない!」と思い、手に取りました。
・お金や金融に関する示唆はそこかしこにあり、例えば「貯蓄行動への応用」として、浪費しがちな人間には非流動的な金融サービスのコミットメントが有用だったり、「年金政策への応用」として、アメリカの確定拠出年金においてデフォルトの年金積み立てが用いられていることについて検証を行ったり、「確率加重の応用」として、収益率の性のゆがみが株式取得に与える影響を議論していたりと、興味深いです。
・Barberisの「A Model of Casino Gambling (2012)」という論文での、「ギャンブルをいつ止めるか」という問題が紹介されています。
「プロスペクト理論に基づく個人は、確率加重による平均収益が負であるギャンブルを始める可能性があり、かつ現在負けている場合には当初の予想よりも長くギャンブルを続けてしまうことが起こりうることを理論的に示した」とあり、生涯収支マイナス1億円くん(または、生涯収支マイナス2億円くん、生涯収支マイナス3億円くん)に言ってあげたいと思いました。すみません、こういうことに紙幅を割くべきではないですね。。。

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「名古屋商科大学ビジネススクール ケースメソッドMBA実況中継04 行動経済学」岩澤 誠一郎

「実況中継」スタイルなので、ビジネススクールで行われている行動経済学の講義を追体験できる感じです。没入感があり、学びを進めやすいです。
・没入感の要素の一つですが、クイズが豊富にあります。参加して楽しめるのが良いです。
「ケースメソッド」というスタイルがどういったものなのかも分かります
・こんな講義のある名古屋商科大学さんがうらやましいです!

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「NUDGE 実践行動経済学完全版」リチャード・セイラー、キャス・サンスティーン

「ナッジ(Nudge)」とは「軽く押す、軽く突っつく」といった意味の英語ですが、本書の著者が、「個人や集団の行動や意思決定に影響を与える」方法としてこの言葉を使い、今の行動経済学の世界では当たり前のように使われている言葉です。
・謝辞のページまでで444ページある、長い本ですが、興味を持って読み進めることが出来るでしょう。豊富な実験室実験や社会実験の例が挙げられています。
・序盤には「利得と損失ー失う痛みは得る喜びの2倍になる」といった話があります。この知識だけでも、少しの行動変容に繋がるのではないでしょうか?
・終盤には「ナッジ」と「教育」のどちらが大切かといった議論があり、高校生への金融リテラシー教育への言及があります。結論としては「どちらも大切」となりますが、『金融リテラシー教育は「ジャスト・イン・タイム」方式で行うのが最も効率的だろうと結論づけている』という記述があり、そのあたりの議論は、私の金融教育家としての考えにも大きく影響しています。

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以上、行動経済学の本を3冊紹介しましたが、行動経済学の入門書として、「ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学」という本(Amazonのリンク楽天ブックスのリンク)があります。見開き2ページで1つのトピックを解説する流れとなっていますが、しっかりとした内容で、かつ、イラストが豊富で読みやすいです。こちらもおススメです!

 

 

以下は、今のところ、本のタイトルと著者名だけになっています。
徐々にリストを増やしたり、内容を書いていこうと思っています。

「市場サイクルを極める」ハワード・マークス

 

「エフェクチュエーション」吉田満梨、中村龍太

 

 

子どもから読める金融リテラシー本

金融教育家と名乗っているので、本当に多くの金融リテラシー本を読んできました。
その中で、「コレは良い!」という本をこちらに集めました

「10才から知っておきたい新しいお金のはなし」田内学

・「マンガでわかる」という本なのですが、内容に乏しいわけではなく、読みやすい上に、内容のレベルが高いです。
・どういった順番で書くべきか、書き方についても確りと吟味された感じがします。良著です!
・本の流れは、お金に関する30個の「なぜ?」「なに?」にしっかりと答えていくものです。
・例えば、「どうして大人になったら働いてお金をかせがなくちゃいけないの?」「そもそもどうしてお金はあるの?」「景気がいいってどういうこと?」といったことに答えていきます。
・総じて、お金と良い距離感で接するためにとても良い本です。
10才から読めると思いますが、大人でも唸る内容です。ぜひ。

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「きみのお金は誰のため」田内学

・読者が選ぶビジネス書グランプリ2024 総合グランプリ「第1位」受賞作
・ここに私が書評をするのは憚られます。読んで味わっていただきたい書です。
・副題に『ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』とありますが、その通りで、ボスと主人公とのやり取りをしていく中で学びを深めていくという流れになっています。
・「10才から知っておきたい新しいお金のはなし」と同じ著者の作品ですが、こちらも読者皆さんが唸るような内容になっています。ぜひ。

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「マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門」ボード・シェーファー

世界では400万冊以上売れている大ベストセラー。日本ではあまり売れていないようです・・・。
ストーリー仕立てで、「お金のことを学ぶ」というとっつきにくさがありません
・自分の人生においての目標を設定する大切さ、設定した目標を達成するためにはお金が必要となってくること、お金は人生で一番大切なものではない、といったことを教えてくれます。
小学生高学年くらいから読める本です。

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「こどもお金ルール」高濱正伸、伊井哲朗

親子でお金について学ぶのにとても良い本です。
・29個の「こどもお金ルール」を紹介していますが、両著者の役割分担など、本の構成がとても良いです。
・1つのルールに4~6ページが割かれていて、1日1つのルールを読むと1か月で読み終えることが可能です。
良い消費、良い貯蓄、良い投資、良い寄付について学べます。結果、お金に関するマイルールが浮かび上がってくるような流れになっています。
小学生から読める本です。フリガナがしっかりと振ってあります。

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「お父さんが教える 13歳からの金融入門」デヴィッド・ビアンキ

「株式市場」と正しく付き合うための本です。表面的な内容ではなく、しっかりと書いてあります。
・「株式市場について」、「株の売買について」、「オプションについて」、「投資信託について」、「金利や債券について」、「企業分析の方法」、「経済や税金について」といったところをカバーしています。13歳からの本と銘打ちながら、オプションや企業分析について書いているあたり、意欲的です。そして、説明の仕方が上手で分かりやすいです。
・少し金融にフォーカスしすぎかもしれません。読了後に「実物経済」と「マネー経済」のそれぞれの役割を考えてみるなどしてみるとバランスが良くなるかもしれません。
・題名の通り、中学生から読める本ですが、高校生が読んでもとても良いですし、大人でも読みごたえがある本です。

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「マンガ・クイズ付き 桃太郎電鉄で学ぶお金・経済のしくみ攻略」正頭英和監修、学研編

教育サービス大手の「Gakken」が作ったお金・経済を学ぶ本の決定版とも言える本です。
・224ページと分厚い本ですが、オールカラーで図とイラストも豊富で読みやすいです。
・章立ては、「お金のしくみ」、「経済のしくみ」、「借金について学べ」、「お金の使い方」、「未来のお金について」という5章仕立てになっています。
教科書のように、満遍なく広い分野をカバーしています。冗長に感じるかもしれません。
マメ知識の欄の情報が豊富です。飽きさせない工夫が感じられます。
・対象は中学生~高校生で、小学生が読む際は保護者or先生のフォローアップが必要になるでしょう。

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子どもから読める人生リテラシー本

金融リテラシーというのは、金融に関する知識や知恵を理解して、その理解した知識や知恵を活用できる力のことになります。
ときに、「理解したり活用する」のは金融に関することだけで良いのか?という話になってきます。ここに挙げた本は、金融に限らず、人生に大いに役立つものです。

「13歳から鍛える具体と抽象」細谷功

・13歳からと書いてありますが、「Better late than never(ずっとやらないよりは、遅くてもやる方が良い)」です。私は40歳くらいから鍛え始めました。笑
・筆者は「生活のすべてに影響がある分、早い段階で学んでおくに越したことは無い」、「一度学べば一生ものの能力として今後の人生に大きな影響を与える」と言っています。
具体と抽象を行き来する意味が述べられています。
・何度読んでも味わいのある本なのですが、やすべえが気に入っているところは「具体的なストーリーというのは、作者にとってみれば抽象度の高いメッセージを伝えるためのものであることが多いのです」というところで、昨今プレゼンテーションなど人前でお話しすることが多い私にとって金言となっています。

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「15歳から学ぶお金の教養 先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?」奥野一成

「この知識・知恵をゲット出来て良かった!」と思えるような本です。
・ピタッとはまれば、「あー、この本に出合えて良かった!」と思えるような本でもあります。
・例えば、「価値は自分が決めるもの」、「価格は他人が決めるもの」という主張があります。
「時間、才能、お金という資産が人間の3つの資産」という主張もあります。
中学生くらいから読める本です。

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「うわさのズッコケ株式会社」那須正幹

ズッコケ三人組シリーズをご存じでしょうか?いわゆる児童文学のシリーズものです。
・この本は、小学6年生の3人組が、商売のネタを発見し、知恵を絞って儲けようとする物語です。
起業家教育における「スモールビジネス」の分野を学ぶにはもってこいの本だと思います。
「株式会社の作り方」、「資金の集め方」、「上手な経営の仕方」、「儲け方」を分かりやすく、そして面白く教えてくれます。(著者メッセージより)
ルビが振ってありますので、小学生から十分に読める本です。

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大人が読みたい人生リテラシー本

「限りある時間の使い方」オリバー・バークマン

・原著の題名は「Four Thousand Weeks」です。
・いわゆる巷によくある「タイパ(タイムパフォーマンス)本」ではありません。「時間を使う概念」を知ることが出来ます。
・人生は4000週間しかありません。週末、仕事せずに友人や家族と過ごそうと考え、完璧に実行できたとしても、4000回(土日で8000回?)しか出来ないわけです。現実を直視しなければいけません。幻想を手放さなくてはなりません。
・「なぜ現代人は本が読めないのか」という項があります。ここを読むだけでも、私たちが現代の「生産性の罠」に陥っていることに気づくことが出来ます。
・終盤には「人生を生きはじめるための5つの質問」という項があり、こちらも非常に気づきを与えてくれます。
・時間に対する考え方は「モモ」と近いものがあると思っています。ぜひ、両著を読んで噛みしめていただきたいです!

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その他、おすすめな本

今のところ、本のタイトルと著者名だけになっています。
徐々にリストを増やしたり、内容を書いていこうと思っています。

「新コーチングが人を活かす」鈴木義幸

 

「行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術」石田淳

 

世界一楽しい決算書の読み方

 

マンガ/決算書ナゾトキトレーニング

 

 

中野ゼミ:コイキング|MAGIKARP NAKANO SEMINARって?

「金融リテラシー関連の本のリスト」という情報でコチラにたどり着いた方は、冒頭に出てくる「中野ゼミ」や、URLの「magikarp_nakano_seminar」に戸惑われるかもしれません。
最後に少しだけ、その説明をしたいと思います。

正式名称は「中野ゼミ」です。愛称として、日本語名で「中野ゼミ:コイキング」、英語名で「MAGIKARP NAKANO SEMINAR」と言っています。
そんな「中野ゼミ」ですが、京都大学生を中心とした自主ゼミとなっています。
ゼミ生が日本/世界の資本市場の発展に資する倫理観を持った人材になるための金融教育/金融学習を、アカデミックと実践が融合した形で、半学半教の精神、リスペクト、Joy and Funをバリューとして行っています。

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