やすべえです。前回に続きまして、略語シリーズを書いてみます。今回は、「SMAC」、「CASE」、「VUCA」についてです。

略語は知らないと時に恥ずかしかったり、困ったりするものです。あんまり知ったかぶって使うのも考え物ですが・・・。

今回までの略語を抑えることが出来れば、『最近は、「VUCA」な世の中だよね。「GAFA」も「CASE」について研究していて「AUTO」に参入する流れだしね。』なんていう会話の意味が分かるようになります。(笑)

 

SMACとは

米国IBMが提唱しているシステム設計に関する略称で、「SMAC」は、「ソーシャル(Social)」、「モバイル(Mobile)」、「アナリシス(Analysis)」、「クラウド(Cloud)」の頭文字を取ったものです。

従来型のシステム設計では、社内のどこかだったり、データセンターにサーバー室みたいなものがドカーンとあって、各人の端末はクライアントPCなどと呼ばれる、軽い端末を置いて、素早くデータセンターとやり取りしながら業務を進めていくというものでした。

昨今は、データセンターは置かずにクラウド上にデータを置き、アナリシス的なこともクラウド上で行うことが多くなり、アウトプットをモバイルで見るという流れかと思います。

「SMACS」と「S」を一つ増やして提唱されていることもあります。「セキュリティ(Security)」の「S」となります。

 

CASEとは

ガラっと変わりますが、こちらは自動車の構造変化についての言葉で、「CASE」は、「コネクティッド(Connected)」、「自動運転、オートノマス(Autonomous)」、「シェアリング(Sharing)」、「電動(Electric)」の頭文字を取ったものです。

従来からの自動車メーカーと、異業種からの参入組が、この構造変化の勝者になろうと挑んでいるところです。国ごとに、インフラ、交通ルールといった制度、所得水準などによって変わるCASE対応自動車の普及するスピード、といった様々なファクターがあるので、複雑な中での争いとなります。

CASEとは直接関係は無いのですが、最近の自動車の所有の感覚に対する変化が表れているのが、最近のトヨタ系列の「KINTO」というCMです。自動車メーカー系列のCMとは思えない「クルマは買うモノ、そのお考え、お古いかと」という松田翔太さんのセリフが象徴的です。

 

VUCAとは

またまたガラッと変わりますが、「VUCA」は、「変動性、ボラティリティ(Volatility)」、「不確実性、アンサートゥンティ(Uncertainty)」、「複雑性、コンプレキシティ(Complexity)」、「曖昧性、アンビギュイティ(Ambiguity)」の頭文字を取ったものです。

予測が大変難しい状態を意味するアメリカの軍事用語だったそうですが、昨今の世界情勢に対して用いられることが多くなってきて、ニュース等にも出てくるようになってきました。

企業に関しては、栄枯盛衰のスピードも大変速くなったように思えます。シェアナンバーワンを取ったからといって安住できないようなゲームチェンジが起こり得る世界です。

政治に関しては、米中が新たな冷戦ともいえる貿易摩擦を抱えるなど、各国が協調していくムードが減衰しているように感じられます。国の独占的な権利と考えられていた通貨発行権が、ビットコインなどの仮想通貨によって脅かされるといったことも、まさにVUCAの世界と言えるものなのではないでしょうか。

 

 

冒頭の『最近は、「VUCA」な世の中だよね。「GAFA」も「CASE」について研究していて「AUTO」に参入する流れだしね。』は、『最近は、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性のある世の中ですね。グーグルやアップル、フェイスブックやアマゾンも、コネクティッド、自動運転、シェアリング、電動といった自動車の構造変化について研究していて自動車産業に参入する流れだしね。』となります!

今回は以上です。では!