やすべえです。まとめてみましたシリーズ、今回は、「VT、VTI、SPYD、HDV、VYM」についてまとめてみます。

これらの略語を知らなくても、恥ずかしいとかそういうことは無いのですが、資産運用をやっている方たちにとっては、わりと知名度の高い言葉になります。最初に挙げました2つと後に挙げました3つを分けて説明していきたいと思います。

 

 

VT、VTIとは

VTには様々な略称があるようで、バーモント州(Vermont)の略称ですとか、バージニア工科大学(Virginia Tech)の略称ですとか、いろいろあるようですが、資産運用のVTは「バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF」のティッカーシンボル(いわゆる銘柄コード)になります。

「バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF」を一語ずつ紐解いていきますと、まず、「バンガード®」は投資信託を運用している会社の名前です。「1976年に初の個人投資家向けインデックスファンドを売り出し、それ以来、低コストのインデックス運用における第一人者」(バンガードHPより)であり、投資家とバンガードの投資信託とバンガード自体との関係性がユニークな仕組みで、社外に利益が流出しないようになっており、コストが低くなるようにしています。

そして、「トータル・ワールド・ストック」は全世界の株式という意味です。日本の株式もアメリカの株式もヨーロッパの株式も、新興国の株式までも、全世界の「約47カ国の約8,000銘柄で構成」(バンガード社説明資料より)されている、全世界の株式をカバーするインデックス(FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス)に連動することを目指しています。

「ETF」は説明するまでもないですが、Exchange-Traded Fundのことで、上場投資信託となります。

このETFの経費率は0.09%となっています。10000円投資して、年間で9円ということになります。いかに低コストで運用できているかがわかります。

 

次に、VTIですが、資産運用のVTIは「バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF」のティッカーシンボル(いわゆる銘柄コード)になります。

「トータル・ストック・マーケット」は文字通り訳しますと、全株式市場となりますが、意味合いとしては、全米の株式になります。アメリカの株式のインデックス(CRSP USトータル・マーケット・インデックス)に連動することを目指しています。

「バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF」のファクトシートはこちらです。

このETFの経費率は0.03%となっています。10000円投資して、年間で3円ということになります。

 

このバンガード社ですが、インデックス投資信託の業界の中で強力なポジションにいます。バンガード社のETFの一覧はこちらになります。S&P500に連動するVOOですとか、様々なETFが揃っています。

 

 

SPYD、HDV、VYMとは

こちらの3つの略称は、VTやVTIよりもマニアックな部類に入ると思いますが、それぞれ、投資信託のティッカーシンボルとなります。それぞれ、アメリカの株式で、好配当(高配当?)の銘柄を詰め合せした投資信託となります。

SPYDは「SPDR® ポートフォリオ S&P 500® 高配当株式 ETF」のティッカーシンボル(いわゆる銘柄コード)になります。

「SPDR® ポートフォリオ S&P 500® 高配当株式 ETF」を一語ずつ紐解いていきますと、まず、「SPDR®」はスパイダーと読みます。もともとは、S&P500というインデックスの預託証券(Depositary Receipts)から始まったようですが、現在、投資信託のシリーズの名前として使われています。ティッカーシンボル「SPY」の「SPDR® S&P 500® ETF」はETFの代名詞として、長きにわたり、投資家の信頼を集めています。

「S&P 500® 高配当株式」ですが、SPYDでは、S&P 500の構成銘柄の中でのTOP80の高配当株式に投資するというものです。基本的には均等額で投資しますので、80銘柄に対し、1.25%ずつ投資していくイメージになります。そこそこ分散が効いていて、なかなか良いポートフォリオだと思っています。執筆時点での80銘柄は、こちらです。やすべえ、この銘柄を一つずつチェックしていくのが好きだったりします。(笑)

ABBV, AVGO, CAH, CCI, CCL, CNP, COTY, CPB, CTL, CVX, D, DLR, DOW, DUK, EIX, ETN, ETR, F, FE, GIS, GM, GPS, HBAN, HBI, HCP, HOG, HP, HRB, HST, IBM, IP, IPG, IRM, IVZ, JWN, K, KEY, KHC, KIM, KMI, KSS, LB, LEG, LYB, M, MAC, MET, MO, NLSN, NWL, O, OKE, OXY, PBCT, PFG, PM, PPL, PRU, PSX, REG, RF, SLB, SLG, SO, SPG, STX, T, TAP, TPR, VLO, VNO, VTR, VZ, WDC, WELL, WMB, WRK, WU, WY, XOM(ABC順です)

このETFの経費率は0.07%となっています。10000円投資して、年間で7円ということになります。

 

HDVは「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF」のティッカーシンボル(いわゆる銘柄コード)になります。

「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF」を一語ずつ紐解いていきますと、まず、「iシェアーズ」ですが、ブラックロックというアメリカの資産運用会社のブランド名になります。インデックス型の投資信託を低コストで扱っている大手の一つです。

「米国高配当株」ですが、HDVでは、「モーニングスター配当フォーカス指数」に連動するように運用します。この「モーニングスター配当フォーカス指数」は75銘柄で構成されていますが、上位の銘柄の投資割合が高かったり、四半期ごとに入れ替えが有るという特徴があります。どういった基準で入れ替えが行われるのかが謎なので、やすべえはちょっと及び腰です。執筆時点での76銘柄(何らかの影響で1銘柄多くなっています。)は、こちらです。

T, XOM, JNJ, VZ, CVX, WFC, PFE, PG, KO, CSCO, PEP, AMGN, MMM, TXN, DUK, UPS, SLB, USB, WMB, PSX, VLO, BLK, KMB, OKE, BBT, AEP, EMR, GIS, ITW, ETN, LVS, PEG, XEL, PAYX, WEC, ETR, CMI, DTE, CCL, TROW, HAL, HBAN, OMC, MXIM, FAST, EVRG, GPC, USD, LNT, FNF, PNW, HAS, BEN, ORI, JHG, HFC, WSO, XTSLA, MDU, EV, HE, POR, NFG, MSM, ALE, CBRL, BOH, KW, CCOI, CLB, EVR, MC, MDC, TFSL, PRA, CNS(保有金額順です)

このETFの経費率は0.08%となっています。10000円投資して、年間で8円ということになります。

 

VYMは「バンガード®・米国高配当株式ETF」のティッカーシンボル(いわゆる銘柄コード)になります。

「バンガード®・米国高配当株式ETF」を一語ずつ紐解いていきますが、バンガードは先ほど説明しましたので、省略します。そして、「米国高配当株式」ですが、VYMでは、「FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス」に連動させることを目指しています。このインデックスは400銘柄以上と銘柄数が多く、イメージとしてはVTI(バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF)の高配当株版といったところになります。分散効果をはっきりと効かせた、スマートベータインデックスと言えるものだと思います。

このETFの経費率は0.06%となっています。10000円投資して、年間で6円ということになります。

 

 

今回は、資産運用でしばしば用いられる、ティッカーシンボルについて書いてみました!次回もお楽しみに!