やすべえです。今回の「TEDで学ぶ」は、手塚貴晴さんの「他に例を見ない最高の幼稚園」です。
手塚貴晴さんは、日本の建築家です。楕円形の幼稚園の屋上を園児が走り回る映像を見たことのある方、多いと思います。その幼稚園は、東京都立川市にある「ふじようちえん」という幼稚園で、佐藤可士和さんがディレクターで、手塚貴晴さんと手塚由比さんの「手塚建築研究所」によって設計された建築物です。機能とデザインが融合された本当に美しい建造物です。この他にも、多数の作品を手掛けていらっしゃっている、すごい建築家さんが、2014年、TEDでプレゼンテーションをしています。
この「TEDで学ぶ」という連載では、①英語力、②プレゼンテーション力、③知っておいたほうが良いアイディア、を一気に学んでしまおう!というコンセプトでやっていますが、日本人のスピーカーのTEDプレゼンテーションは、私たち日本人にとって、①の面でも②の面でも大変貴重ですよね!
それでは、手塚貴晴の「他に例を見ない最高の幼稚園」、鑑賞していきましょう。素晴らしいプレゼンテーションです!!!
ストーリーは、何故「ふじようちえん」を円形に作ったのかというところから始まります。手塚さんは、建築家のプロフェッショナルとして、園児の行動パターンや、学びや遊びの環境や、快適さをしっかりと考えデザインしたのでしょうが、「園児のことを考えてデザインしました!」とそのまま言われても、「あーそうですか・・・。」で終わってしまいますよね?プレゼンテーションの中では、手塚さんが考えた「園児のことを考えてデザインしました!」という様々な仮説が、園児の生き生きとした姿を画像や動画で見せることによって検証されている形になっていて、結果として、「この幼稚園はすっごいんだぜ!」ということが分かるようになっています。
このプレゼンテーションは、「英語をしっかりと話し、伝える」というレベルから、「いかに聴衆をひきつけるか」というレベルに到達するための道筋を教えてくれます。ユーモアやジョークを積極的に取り入れ、関心を持ちながら、楽しく聞くことができるようにプレゼンテーションがデザインされています。英語での説明を補助するために画像や動画をうまく利用しているところも非常に参考になります。
英語のレベルはやさしいと思います。しっかりとした英語ですので、英語の文章を読むことでも勉強になると思います。
次回もお楽しみに!
前の「TEDで学ぶ」に戻る! 次の「TEDで学ぶ」に進む!