やすべえです。毎週日曜日は「TED」について書いています。「TED」には、本当にたくさんのプレゼンテーションがありますが、よく視聴されているプレゼンテーションを中心に、英語力、プレゼンテーション力の向上に役立つようなプレゼンテーションを紹介しています!
「TED」のホームページに行きますと、最新のプレゼンテーション(「Newest Talks」と表示されています)や、視聴されているプレゼンテーション(「Trending」と表示されています)、視聴履歴などから選ばれたおすすめのプレゼンテーション、ジャンルごとにもプレゼンテーションが紹介されていて、家にいながら楽しめるインタラクティブなデジタルメディア図書館といった感じです。有難いものです。
「TEDで学ぶ」シリーズ、第3回目を迎えましたが、今回は、数学手品師であり教授でもある、アーサー・ベンジャミンの「数学手品」を鑑賞してみようと思います。
ストーリーは、数字を使った計算を手品のごとくやってのけるというものです。電卓では出来ないようなオーバーフローしてしまうような桁数の計算をしたり、聴衆の生まれた年月日を聞いて曜日を言い当てたりします。手品であれば種明かしがあるのでしょうが、こちらは数学手品ですので、ベンジャミンさんが頭の中で計算して、手品のように見えるというものです。最後には、手品での種明かしに相当する、計算のプロセスを喋りながら問題を解くというクライマックスがあります。見終えて、すごいなとしみじみ思うとともに、人間は脳の使い方によっては、もっと色々な可能性があるのではないかと思わせてくれる話です。
プレゼンテーションテクニックとしては、聴衆参加型で場を盛り上げていくテクニックがすごいです。
手品やトリックは、構成や間の取り方が大事ですが、よく練られていて、絶妙なテンポで行っています。聴衆とのやりとりはどういった反応が返ってくるのかわからないリスクがありますが、何かあっても想定の範囲内なのか、テンポを失わずに続けていくところも見事です。
英語のレベルはやさしいと思います。四則演算の英語さえ分かっていれば、数字がほとんどですので、分かりやすいです。
アーサー・ベンジャミンさんは、この「数学手品」の他にもTEDでプレゼンテーションをしていて、「微分積分よりも統計学を教えよう」という題名のものですが、こちらは教授としての彼の一面が見える、短いながらも、要点を抑えたプレゼンテーションです。
現在の数学のカリキュラムでは、微分積分が科目の頂点と位置付けられているが、これからの時代は確率や統計を科目の頂点として教えていくべきであると主張します。アナログからデジタルの時代になり、数学の重要な分野が変わってきていると話し、「平均から標準偏差の2倍離れている」ことの意味を知るべきとの言葉でプレゼンテーションを締めています。こちらも勉強になりました。
次回もお楽しみに!
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