やすべえです。2月になりました。今日から株主優待の話を少し書こうと思います。2月というのは株主優待が話題になりはじめる時期なんです。後で書きますが、3月末が株主優待を貰うための大きなターゲットになるからです。
さて、「どうしたら株主優待がもらえるのか?」という問いですが、「株主優待の制度をやっている会社の株主になればもらえます。」というのがシンプルな答えになります。少し詳しく言うと、「権利付き最終日」という日までに株を買っておけば、「権利確定日」までに受け渡しが完了して株主になれるので、配当や株主優待を貰ったり、議決権が手に入るという説明になります。
では、「いつが権利付き最終日なのか?」となりますが、銘柄の決算月によって(原則)決まっています。決算月に権利付き最終日がやってきます。日本の企業の決算月は3月が多いですから、「権利付き最終日」を3月に迎える銘柄が多いこととなります。というわけで、3月が株主優待を貰うための大きなターゲットになります。(中間決算で優待の権利付き最終日がやってくる場合もあります。その場合は9月ですね!)
日本の代表的な指数である日経平均株価の225銘柄でいうと、3月決算が圧倒的に多くて、193銘柄あります。次いで、12月決算の22銘柄、2月決算の7銘柄となっています。ただ、2月決算の銘柄は、日経平均株価に採用されていない銘柄で、小売業や食品業の銘柄に多く、自社の商品やサービスの提供などの株主優待の制度をやっている銘柄が多いので、3月、12月、2月が株主優待を貰うためのターゲット月と言えそうです。
最後に「権利付き最終日」と「権利確定日」の関係について押さえておきます。カレンダーを見ながら確かめてみましょう!
まず、「権利確定日」というのは、ほとんどの銘柄の場合、月末の最終営業日となります。今月(2017年2月)でいうと28日になります。そこから3営業日前の日付にスライドさせた日が「権利付き最終日」となります。28日から前の日付にもどっていくと、27日、24日、23日で3営業日ですから、2017年2月の「権利付き最終日」は2月23日となります。24日に売ってしまったとしても23日の「権利付き最終日」で買えば、「権利確定日」で株主となるので、権利が貰えることになります。ちなみに、「権利付き最終日」の次の日、2月の例でいくと24日ですが、権利がなくなった日として、その日を「権利落ち日」と言います。
おさらいしますと、「権利付き最終日」「権利付き最終日+1営業日=権利落ち日」「権利付き最終日+2営業日」「権利付き最終日+3営業日=権利確定日=(ほとんどのケースでは)決算月の最終営業日」という関係です。
次回は、「株主優待の制度の不公平さ」について書いていきます。
最後に株主優待でどのようなものが貰えるのか、例をあげて終わりにします。日清オイリオグループ(2602)の株主優待です。この画像を載せているからといって、この銘柄を勧めているわけではありませんので、ご注意ください。投資は自己責任です!
株主優待シリーズ1 株主優待はどうすればもらえるか?(この記事です)
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