やすべえです。前回の「初めて株式投資した時のこと」を書いてから、そういえば投資信託についても、いろいろ考えてから買ったなぁと思ったので、今回は、投資信託について書いてみます。

投資信託の手数料は当たり前に高かった・・・20年以上前の話

(1999年のことですので、今とは違いますので、その点、ご注意してお読みいただければと思います。)

 

当時、投資信託の手数料は高かったんです。今も一部ありますが、購入時手数料が3%+税金(消費税5%)で3.15%、信託報酬が1.5%+税金(消費税5%)で1.575%といったような手数料体系が普通でした。この手数料体系は、不動産の手数料である「3%+6万円」くらい一般的なもので、それ以外は無い!とさえ思うくらいに、どのような投資信託でも、たいていがこの手数料体系で発売されていたように思います。ですので、アメリカの投資信託が手数料を下げるために様々な努力をしていたことは、恥ずかしいことですが、知りませんでした。

しかしながら、私はその手数料体系、数字を見ていたので、出来る限りは利用したくないと思っていました。
100万円で投資をスタートさせようと思って投資信託を購入したら、手数料が3万円取られてしまって97万円から運用が始まって、1年間で3%の運用利回りが達成できて100万円に戻ると思いきや、1.5%の信託報酬がかかって98.5万円(概算ですみません)にしか戻ってこないんですもん。専門家が銘柄を選んでくれたり、個人では投資できない商品に投資できたりというメリットはありつつも、なかなかの手数料の額に怯えたものです・・・。(笑)

 

一方で、資産運用について学ぶ中で、分散投資の効果を自分の運用の中でも実現したいとも思っていました。
日本株はバブル崩壊の傷が癒えない状況で、日経平均株価で言うと、38915円から半値以下になっていましたが、アメリカ株はITバブルの頃で、一日に5割(日本のようにストップ高やストップ安という制度が無いので)とか上がる株も有ったりして、夢があった状況も見ていたので、最低でも、日本株とアメリカ株は両方投資しておいたほうが良いと思ったのです。

 

2つの投資信託を購入!

そんな思いの中で、選択した投資信託が以下の2本でした。
1.グローバル・バリュー・オープン
2.ゴールドマン・サックス・世界債券オープン

 

「笑!」でしょうか?

日本株式への投資は「個別株の投資」で行って、海外株式への投資は「グローバル・バリュー・オープン」で行って、日本債券への投資は「貯蓄型の生命保険」で行って、海外債券への投資は「ゴールドマン・サックス・世界債券オープン」で行っていくという戦略でやっていました。

日本債券への投資を「貯蓄型の生命保険」で行うというのは、手数料のことをわかっていなかったということになりますが、当時はそれが良い方法なのではないかと思っていたということです。金利が少しあった時代にやった契約なので、継続しても悪くない保険契約に結果的になっていますが・・・。

 

投資信託は、コストはかかるが、自分では出来ないことや面倒な作業をやってくれる便利なものだ!

投資信託は、自力では成し得ないことが投資信託という仕組みを通じて出来ることになるという意味で、素晴らしい発明だなと思います。しかし、投資信託を購入するときに、事前知識ナシで買うのと、事前知識アリで買うのとは、本当に大きな違いがあるとも思います。知っておいた方が良いことは、3つあって、①手数料のこと②長期分散投資のこと③売る側の考え方、かなと思います。

 

①手数料のことは、先ほどの「20年前の話」でも買いましたが、具体的に100万円とかで考えると分かりやすいですね。
今ですと、100万円で投資をスタートさせようと思って投資信託を購入して、ノーロード投信ですと手数料がかかりませんの100万円から運用が始まって、1年間で3%の運用利回りが達成できれば、信託報酬は0.3%くらいのもありますので、仮にそうしますと、102.7万円になるという試算です。

②長期分散投資のことは、体験してみないと分からないことも多いですが、分散投資は、1年くらい運用してみて、この資産は下がっているけれど、あの資産は上がっているという現実を見て感じた、何とも言えない安心感と表現できますでしょうか。
長期投資は、10年くらい運用してみると、資産運用は山あり谷ありで、長い長い株価チャートを見たときに、私は、チャートのこの位置からあの位置まで資産運用をしているんだと振り返って、長期的には右肩上がりになっているチャートの中では長い間マーケットにいることが正解なんだと思える、鳥の目になって資産の成長を感じることが出来る豊かさと表現できますでしょうか。

③売る側の考え方は、自社(金融商品を売る側)のためにやっているのか、顧客(金融商品を買う側)のためにやっているのか、に尽きると思います。これはどちらが良いというよりはバランスの問題で、昔は前者のことを考えすぎていたのでしょうけれど、今は行き過ぎた過去の行いを正す方向に向かっていると思います。
しかし、競争が厳しくて、顧客の目線も厳しいエリア(インデックス投信とか)では、後者のみにフォーカスせざるを得なくて、バランスが崩れているようなところもあったりと、なかなか三方良し的な地点に到達していないところがありますでしょうか。

 

 

「初めて投資信託を購入した時のこと」というお題でしたが、ついついたくさん書いてしまいました!