やすべえです。本日(2021年2月17日)のNIKKEI.COMに『ゴールドマン、個人向け「ロボアド」指南 1000ドルから』という記事が出ました。
一目見た瞬間、これはゲームチェンジャー来たかも!と思いました。
中身を見ると手数料率0.35%!この手数料率は、資産運用のツールとして爆発的に利用される可能性を感じさせます!
世の中の資産運用がロボティックになっていく流れが加速か!?
私がやっています主力講座『「金融の基本」から「投資の実践」までを「5時間」で学びつくす講座』(総合的なやすべえの講座やセミナーの説明はこちら)でもお話していますが、資産運用を一生懸命考えたい方は個別の株式や債券を取引しますけど、アウトソースしたい方は投資信託を取引します。そして、アウトソース度が最大となるのがロボアドバイザーということになります。
いくつかの質問に答えてお金を入金すれば勝手に資産運用してくれるわけですからロボアドバイザーは究極のアウトソースと言えると。
そんな説明の後、「ロボアドバイザーは手数料率がまだ高い気がするのです・・・。これが下がってくると爆発的に利用される可能性があります・・・。」と付け加えているのですが、このゴールドマンがリリースしたロボアドは上段でも書きましたが、0.35%という手数料率です。
世の中の資産運用がロボティックになっていく流れを加速させていきそうです。
GS(ゴールドマンサックス)が「マーカス・インベスト」の名称でサービスを開始・・・年間手数料0.35%(投資金額1000ドルから)
早速、「マーカス・インベスト」のウェブサイトを見てみました。
「Explore Marcus Invest(マーカス・インベストを探検しよう)」と大きな文字で出てきまして、「分散投資戦略を自分で構築するのは難しいけど、マーカスインベストはそれを簡単にするのに役立ちます。」などと説明が書かれています。
下に4つのリンクが出てきまして、それぞれ、
・Learn More About Rollovers・・・ロールオーバーについてもっと学ぼう(詳細)
・New to Investing・・・初めての投資
・Compare Your IRA Options・・・IRAオプションを比較しよう
・Get to Know Our 3 Investment Strategies・・・私たちの3つの投資戦略を知ろう
となっています。
中身を見て行くと、401kプランからIRA(個人退職口座)への移管、新規の資産運用開始、両面に対応していることが分かります。
そして、投資戦略として3つ、
①一人一人の投資家が独自の投資目的と投資の優先順位を持つ
②ポートフォリオ設計は戦略的に資産配分をすることから始まる
③お客様は「コア」、「インパクト」、「スマートベータ」の3つの投資戦略のどれかを選ぶことによってポートフォリオをカスタマイズ出来る
と書いています。
このあたりは、実際にやってみないと分からない部分ではありますが、「カスタマイズ」は顧客を惹きつける気がしています。
ここにある「コア」は王道の投資戦略ということでしょう。そして、「インパクト」というのはESG投資といった主張を組み込んだ投資戦略のようです。「スマートベータ」は日本で言えば高ROEを選択するJPX400インデックスのようなもので、こちらもアウトソースの資産運用の中に主張が入るものとなります。
「カスタマイズ」はスターバックスでもおなじみですが、頭に負担のかからない程度の少しの選択で「こだわり感=納得感」を持つことが出来ますので、この仕掛けはウケそうです。
最後にちょっと横道に逸れる感じにはなりますが「New to Investing」に書いてあった「5つのポイント」を紹介したいと思います。
初めて投資をする時に知っておきたいポイントが簡潔かつ十分に書いてあって、非常に価値あるものと思いました!
1. Investing involves risk ・・・投資にはリスクが伴います
2. Bonds, stocks and ETFs are the basic building blocks of many investment portfolios ・・・債券、株式、ETFが投資ポートフォリオの基本的な構成要素です
3. Diversification can help manage investment risks ・・・分散投資が投資リスク管理に役立ちます
4. Your time horizon and risk tolerance are key factors to consider when investing ・・・投資期間とリスク許容度が投資する際に考慮すべき核となる要素です
5. Income from your investments may be taxable ・・・投資からの収入は課税され得るものです
日本のロボアドはどうなる?・・・現状は年間手数料1%(投資金額によって異なる)
現状の日本のロボアドバイザーはウェルスナビがトップランナーです。
ホームページには2020年12月7日時点で預かり資産が3200億円突破、2020年8月25日時点で運用者数が22万人と出ています。
手数料は年率1%(税別)で、3000万円を超える部分は年率0.5%(税別)となっています。(執筆時点2021年2月17日現在のものです。最新の手数料はホームページなどでご確認ください!)
まだまだ発展途上の業界です。
営業や広告に大きな資金を投じていないこともあり、ラップやファンドラップと比べると預かり資産の規模はかなり小さく見えます。
しかし、今回紹介しました、米国のロボアド「マーカス・インベスト」に刺激を受けて、日本のロボアドは急速に成長していくのではないかと感じています。
ロボアドバイザー側が提供するサービスの質・量が成長し、ロボアドバイザーを利用する預かり資産、運用者数も急増していくのではないでしょうか!
今後のロボアドバイザー業界の変化から目が離せません。注目していきたいと思います!