TEDで学ぶ!やすべえです。今回の「TEDで学ぶ」はダン・アリエリーの「我々は本当に自分で決めているのか?」です。

ダン・アリエリーさんは、『予想通りに不合理』(Predictably Irrational)、『不合理だからすべてがうまくいく』(The Upside of Irrationality)の著者で有名です。数学や物理学を学んだ後に、哲学や心理学を学び、心理学者、行動経済学者として活躍されているという、なかなかユニークな経歴を持った方です。

 

それでは、ダン・アリエリーの「我々は本当に自分で決めているのか?」、鑑賞していきましょう。

 

ストーリーは、行動経済学について、例などを用いて、わかりやすく紹介していくというものです。長さの同じテーブルを縦に置いた時と横に置いた時で長さが違うように感じられるといった、視覚における錯覚の話から、意思決定における錯覚の話(こちらも様々な例が出てきます)に移り、聴衆の興味はより深いものになっているように感じられます。プレゼンテーションを一通り聞き終えると、行動経済学への興味ががぜん大きくなるでしょう。彼の著作は翻訳されており、文庫にもなっているので、お手軽に読むことができます。(Amazonのリンクを下のほうにつけています!)

英語は少し癖がありますが、話すスピードや、間の取り方は、ネイティブ向けというよりは英語が母国語でない人にちょうど良い感じなので、聞き取りやすく、難易度は中程度だと思います。彼の英語に慣れてくると、なんだかハマっていきます。ウィットやユーモアに富んだ、聴衆を飽きさせないプレゼンテーションで、この話し方、話の構成は巧みですので、我々も見習って良いのではと思います!

 

ダン・アリエリーに興味を持った方!もう1本紹介します。「人はどれだけ平等な世界を求めているのか―驚きの実態」、鑑賞してみましょう!

 

こちらの方が、話の構成という意味ではより巧みかもしれません。内容は、平等と不平等に関わる、現実の数字や人々が想像する数字や、バイアスを排除したうえで考えた数字などを見ていくというものです。行動経済学の研究を活かして、世の中をよりよくできないだろうかというスピーカーの思いが込められています。

次回もお楽しみに!

 

 

前の「TEDで学ぶ」に戻る!  次の「TEDで学ぶ」に進む!

[amazonjs asin=”4150503915″ locale=”JP” title=”予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)”]

[amazonjs asin=”4150504059″ locale=”JP” title=”不合理だからうまくいく: 行動経済学で「人を動かす」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)”]