やすべえです。突然ですが、ボーナスの使い道って、決まっていますか?旅行の費用に充てようとか、何か大きな買い物をしようとか、夢は膨らみますが、「ロイヤリティマーケティング」という会社の「Pontaリサーチ」調べのデータによると、3つまで複数回答できる調査で、最も使い道として多く挙げられたのは、「預金・貯金」だったそうです。

マイナビニュース「冬ボーナスの使い道、1位は?」より

こちらのニュースによりますと、「預金・貯金」がダントツのトップで40.2%、旅行(宿泊を伴うもの)、衣服、外食、食品(普段食べるもの)と続いて、「財形貯蓄」が6位で3.6%、次いで「ローンや借入の返済」が7位で2.5%、子どもの教育、家電、食品(お取り寄せなど、特別なもの)と続いて、同率10位で旅行(日帰り)と「株式」で1.8%となっています。

 

ボーナスを投資に回すという人は意外に少ないですね。「株式」で1.8%です。私がアンケートの対象者であったら、おそらく「株式」を選択していると思うので、私は少数派なのかもしれません。私の場合ですと、まとまった資金があればいずれ手に入れたい株式リストみたいなものを作っているので、そのリストの中からタイミング的にですとか、いろいろな観点で良さそうなものを買っていそうな気がします。

ちなみに、「タイミング」は、いつに買えば良いという理論は無いのですが、過去の日本株や米国株の値動きを少しだけ調べたことがあるので、よろしければご覧くださいませ。

株はいつ買えば良いのか?1 株はいつ買えば良いのか?2 株はいつ買えば良いのか?3

 

さて、「Pontaリサーチ」調べのデータに戻りまして、時系列で見てみますと、「預金・貯金」は2014年からの毎年のデータで、36.0%、36.7%、36.9%、40.2%と増えています。「財形貯蓄」も同様に2014年からのデータで、2.9%、3.6%、3.8%、3.6%となっており、こちらも増加傾向と言えるでしょうか。「株式」は、2014年に1.3%、2015年に1.7%、2016年に1.6%となっていたところで、2017年に1.8%とこちらも徐々に上がっているように見えます。しかし、この程度の割合の変化では「貯蓄から投資へ」の動きが起こっているとは到底言えませんでしょう。

一方、「ローンや借入の返済」は2014年には3.7%あったものの、翌年から2.7%、2.8%、2.5%となり、低下傾向となっています。金利も超低金利が続いているので、借り換えなどのニーズが一旦終わって、返済のニーズが減少しているのかもしれません。住宅ローンの繰り上げ返済の効果は、基本的には今払っている利息分の額が大きければ大きいほど効果が高いですから、繰り上げ返済を考えている方は、ローンの返済表の利息の欄を見て考えると良いかと思います。

 

お金に色は無いので、月給をコツコツと苦労して貯めた10万円も、ボーナスで残した10万円も価値としては同じですが、行動経済学的には後者の方がパーっと使ってしまいがちです。どうせパーっと使うなら、投資にパーっと使う方が後でリターンも期待できますので良いのではと思います。

行動経済学は金融リテラシーと共に生きる上での素養として大事なものですから、一度理解してみてはいかがでしょうか?ダン・アリエリーの「予想通りに不合理」など、読みやすいです。

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何にしても、ボーナスっていいなぁ!