認知症の人にやさしいマンションガイドやすべえです。この記事のタイトルは本のタイトルと同じですが、この「認知症の人にやさしいマンションガイド」を読んだ感想と思ったことを書き記しておきたいと思います。

結論から言ってしまいますと、この本は大変ためになる凄い本です。これからのマンションライフにおいて知っておくべき知識が満載で、マンション管理組合に1冊あるべき本ですし、興味のある方はお手元にあって良い本だと思います。

 

 

帯には、「分譲マンションの住人の高齢化が進んでいます。最近の国交省の調査によれば、60歳代以上の居住者の割合が約半分、そのうち70歳代以上の方が増えてきています。」と記してあり、

たしかにそうだと思い、読み進めると、「役員のなり手の不在、大規模修繕の積立金が増額できないなどの悩みに加えて、現在、新たな深刻な問題に直面しています。」とあり、「居住者の認知症患者の増加」というキーワードが出てきます。

本書は、マンション管理の面で、またマンションの隣人として、そのような問題に如何に接していけば良いのか、どう行動していけば良いのかを教えてくれるものです。

 

 

内容は、「ケーススタディ」、「管理する上での困りごと」、「認知症の理解」、「コミュニケーションの基本知識」となっています。「ケーススタディ」が最初の章にあり、私の場合ですが、まずはゼロベースでどうしたら良いかを考えることが出来ました。そして2章での「管理する上での困りごと」も実践的な内容で、こちらも学びが豊富です。以降の章で、知識を得たり、行動の指針を知ることが出来ます。

最後に「認知症の人への対応 べからず十三箇条」というものが載っています。プロが考え抜いた十三箇条と思います。一度読むだけでも、なぜ「べからず」なのかを理解することができるので、役立ちます。そして、いずれ対応する必要が来た時に、これを知っているか否かで、冷静に対処し、あたたかく接することが出来るのではないかとも思います。

 

 

何はともあれ、大変勉強になる良著でした。冒頭にも書きましたが、マンション管理組合に1冊あるべき本でもありますが、興味のある人や必要性を感じている人が最初に読む1冊としても大変良いと思います。

紹介していただいた友に感謝します。

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関連書籍として、「認知症の人にやさしい金融ガイド」というものがあります。この本についてもまとめた記事がありますので、よろしかったらご覧ください!

認知症の人にやさしい金融ガイド