1級FP技能士問題集教科書の第1章を2度読んで、基本問題も解きましたので、腕試しに問題集を解いていきます。(学習の流れは前回決めましたが、①教科書をサラッと一度読む+基本問題を解く、②教科書をもう一度丁寧に読む+基本問題を解く、③問題集の科目別問題編を解く、という流れになっています。)

それぞれの章には30問が用意されており、それぞれが原則4択になっていて、正しいものを選ぶタイプや間違っているものを選ぶタイプの問題などがあります。この4択方式は学科試験の基礎編の出題形式となりますので、基礎編対策として非常に重要です。また、それぞれの選択肢に対して確実に正誤がわかるように教科書に戻りながら、時には国税庁などオフィシャルのホームページを見ながら、理解を深めて、知識を定着させていくことが大事かと思います。

TAC出版の問題集、とてもいいです。まず、①解答解説編が充実していることが挙げられます。同じ問題はなかなか出ませんから、問題の答えを暗記しても知識としては限定的になってしまうので、解答の解説を読んで追加の知識が得られるのはありがたいです。他の問題集で答えの番号だけ載っているものがありますが、どこが間違っているのかなどがわからず、答え合わせと復習にやたらと時間がかかって大変だったりします。次に、②解答解説編は教科書のように小冊子として取り外せるので、ページを行ったり来たりすることが無いのもポイントです。ただ、③問題量としては物足りないので、他社の問題集を買って解いた方が良いかもしれません。こちらは、どこまで頑張るか、スケジュールなどに依存してくると思います。

 

1級FP技能士参考書vol1さて、教科書ですが、第2章に移ります。第2章は「年金・社会保険」です。項目は、「社会保険の基礎知識」、「医療保険制度」、「公的介護保険」、「労働保険制度」、「公的年金制度」、「私的年金制度」の6項目となっています。第1章よりもページ数も項目も少ないので、少し気が楽です。(と2章を勉強する前に書いたのですが、実はこの2章はかなり重く深く、試験直前まで私を悩ませました・・・。繰り返し繰り返し読み込んで理解できる箇所を増やしていくことが大事かと思います。)

何と言っても、「公的年金制度」がダントツに重い項目となります。年金の給付について、支給年齢の繰上げや繰下げといったところは基本事項でわかりやすいですが、生まれた日によって受給開始年齢が引き上げられていたり、場合分けして考えなければいけないことがあったり、経過措置が複雑だったりしますので、どこまで覚えれば良いのか、最初は五里霧中状態です。1回目の教科書読みの段階では、読み飛ばしてしまってもしょうがないと思います。私の場合、比較的単純な「障害給付」と「遺族給付」を理解するように努めました。その後に出てくる項目で結果的に復習できる箇所もありますし、2回目の教科書読みで、ある程度定着できると思います。

「老齢給付」と「併給調整」は制度の数が多く、特に難しいので、私の場合は、3回目の教科書読みが必要でした。「私的年金」も個人型確定拠出年金の毎月の拠出上限額を覚えたり、個人事業主や中小企業向けの「私的年金」のシステムはおそらく馴染みが無い人がほとんどだと思いますので、こちらも覚えるところが多いので、頑張って乗り切っていきましょう!

 

この複雑な制度を学んでいると、戦後から高度経済成長を経て少子高齢化社会になっていく中で、変えていかなければいけない制度を苦悩しながら変えていった歴史や、制度を変更する際に政治的な決着や既得権者への配慮など、いろいろな難しいことがあったのではないかといろいろと想起します。年金制度は歴史の中でいろいろと歪みながら存続してきたと言えます。

今回、年金制度を学ぶことによって、これからの年金制度がどう変わっていくのか、少し見えてきた気もします。歴史を学ぶことは大事ですね。。。

 

次回は3章「金融資産運用」です。

 

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