1級FP技能士参考書vol1第3章に入ります。3章は「金融資産運用」です。項目は、「金融経済の基本」、「セーフティネットと関連法規」、「債券」、「株式」、「投資信託」、「外貨建て資産」、「その他の金融商品」、「デリバティブ」、「ポートフォリオ理論」の9項目となっています。318ページと長い章ですが、内容はそれほど重くはありません。個人的に、実務で扱っているからよくわかっているというのもありますが、一つ一つ理解していけば決して難しい内容ではありませんし、資産運用に役立つ部分ですので、取り組みやすいのではと思います!

 

最初の方に出てくる「景気動向指数」には「先行指数(景気変動に先んじて反映されるもの)」、「一致指数」、「遅行指数」がありますが、ただひたすらに暗記するのではなく、例えば雇用関連統計であれば、「新規求人数」はアメリカでも重視されている統計ですが、「先行指数」ですし、「有効求人倍率」は「一致指数」、「失業率」は「遅行指数」なのですが、企業の活動のメカニズム(生産を拡大させようと考えると求人活動から始めるのでは・・・失業率は企業が採用活動を確定させた結果だから遅行する指数なのでは・・・などなど)を少し考えてみると、納得感を持って覚えることが出来るのではと思います。

応用編の試験で、「企業価値」や「ポートフォリオ理論」の知識を使うものが出てきます。こちらは前問の答えを使って次の問題を解くケースがよくあるので、前問で間違えると芋づる式で次の問題も間違えることになりますので、ケアレスミスを防ぐ努力をする必要があります。この教科書にも間違いがあって、291ページ、292ページ、293ページあたりの数字が壮大な規模で軒並み間違っていて、ケアレスミスをなくす大切さを教えてくれます。正誤表はこちら(https://bookstore.tac-school.co.jp/pdfdb/errata/070/07083.pdf?1505122579)です。

 

話は変わりますが、得意科目があると非常に助かります。プライベートバンカー資格を取得した時(https://asfin.jp/category/private-bankinig/)も思ったのですが、心理的にも学習時間的にも余裕になり、やる気の維持にも繋がります。私にとってはこの第3章が得意科目で、教科書をサラッと一度だけ読んで問題集を解きましたが、8割以上得点できました。教科書には「この章は得点源にしましょう」と書いてあるので、その受験者も得点源にしているのかもしれませんが、畑違いの人には質はともかく量が多くてきつい章だと思うので、ほかの章にパワーを注げるのはありがたいです。

また、合格率の低い試験ですので、苦手科目を重点的に学習して得意科目にしていくような努力が必要かと思います。私の例で言えば、一通り終わった後には苦手科目である第2章を徹底的に復習して、自信をつけたいと考えています。

 

ここまでで、試験範囲の6章のうちの半分、「ライフプランニングと資金計画」、「年金・社会保険」、「金融資産運用」を終えました。残りは、「タックスプランニング」、「不動産」、「相続・事業承継」となりますが、プライベートバンカー資格取得の時の勉強の記憶がまだ残っているところ(いやいや、仕事をする際には常に記憶していなければいけませんが!)なので、一気に頭に叩き込んでいきたいところです。次回は4章に入ります。

 

前のページに戻る  次のページに進む