やすべえです。株主優待シリーズ、10銘柄目になりました今回は「JPX」です。「JPX」は「日本取引所グループ」のことで、東京証券取引所や大阪取引所を持つ、金融商品の市場を運営管理している企業です。そんな「胴元」ともいえるJPXはどんな株主優待を行っているのでしょうか?
(「株主優待は何ですか?」といった質問と質問に対する答えや、株主優待を選ぶポイント、注意事項といったものを「【株主優待・まとめ】これまで出てきた優待選びのポイントをまとめました」という投稿に書いていますので、ご一読いただいてから、読み進めていただけたらと思います!)
JPX(8697) 20万円程度の投資で使い勝手の良い「QUOカード」1000円が貰えます!1年継続保有、2年継続保有、3年継続保有で、2000円、3000円、4000円にグレードアップ!2年継続保有以上で、優待+配当利回りが4%超え!
例によって情報ソースですが、企業のホームページはこちらで、Yahoo!ファイナンスのページはこちらになります。
2019年2月20日での株価は1999円で、100株から株主優待が頂けますので、100株投資する場合、投資額は199000円となります。
権利確定のタイミングは3月末日で、1000円相当の「QUOカード」が頂けます。長期保有の株主に手厚くなるような優待制度になっており、1年以上継続保有で2000円、2年以上継続保有で3000円、3年以上継続保有4000円と優待内容がグレードアップしていきます。
こういった長期投資家を優遇する企業は増えてきています。背景には、株主優待の権利を得る少し前に買って、権利を得た後に売ってしまう投資家や、通称「タダ取り」と言われる、「現物買い+信用売り」のポジションを組む短期投資家が増えてきたことが挙げられると思います。(注:「タダ取り」と言われていますが、貸株料などが発生し、タダにはなりません。)
優待利回りは、1年未満継続保有の株主(1000円)で1000円/199900円を計算しますと、約0.50%、1年以上継続保有の株主(2000円)で2000円/199900円を計算しますと、約1.01%、2年以上継続保有の株主(3000円)で3000円/199900円を計算しますと、約1.51%、3年以上継続保有の株主(4000円)で1000円/199900円を計算しますと、約2.01%となります。
配当利回りは、実績ベースでの配当が1株当たり54円となっていますので、約2.71%となります。
優待利回りと配当利回りを足し合わせた、総合利回りは、3年以上継続保有の株主で考えますと、約4.72%となります。この数値は数多ある株主優待企業の中では、高いと思います。
人気の「QUOカード」優待について
「QUOカード」優待は、サービス業など、自社の商品が無いような企業でも優待の品物として使えますし、貰う投資家サイドにとっても、嵩張らず腐らない、ほぼお金のようなものとして人気があり、ありがたがられています。
やすべえとしては、優待というのは企業の想いを株主に伝えるものだと思っているので、少し趣旨と離れているのかなという気がします。
この「QUOカード」優待は、東証2部やJASDAQの企業が良く導入しています。導入の背景には「株主数を増やし、東証1部への昇格を目指す」というのがあります。東証の規定で、2200人以上の株主が必要といった項目があり、それを満たすために、「QUOカード」優待で個人株主を増やそうとしているのです。
<優待選びのポイント⑬ QUOカード優待銘柄は、株主集めに使われがち>
東証1部昇格のメリットはいくつか(売り出しや公募増資を行う機会になる、TOPIX型投資信託の買いを期待できる、会社の知名度が上がる)あるのですが、また日を改めて書いてみたいと思います。
次回もお楽しみに!