株主優待選ぶポイントやすべえです。2019年の新シリーズとして株主優待について書いておりますが、今回は、これまでの5回(5銘柄)を紹介する中で出てきた基本事項と優待選びのポイントをおさらいしていきます。

「株主優待とは何ですか?」「どうすれば株主優待が貰えますか?」・・・いろいろ質問に答えていきます。

Q1「株主優待とは何でしょうか?」

まずは、株主優待という言葉の意味について押さえておきましょう。株主優待は、企業が株主に対して自社の製品などの優待品を送ってくれる制度のことです。

Q2「どうすれば株主優待が貰えるでしょうか?」

次に、株主優待を獲得するための方法ですが、簡単に言うと、①株主優待を実施している企業において、②株主優待の権利を判定する日に優待の権利が発生する株数以上を保有する株主になっていればもらえます。

Q3「株主優待の権利を判定する日って何ですか?」

株主優待の権利を判定する日は、企業によって異なります。原則、企業の決算の月によって決まってきますが、3月末、12月末、2月末の企業が多くなっています。

Q4「どの企業も株主優待をやっているのですか?」

株主優待を実施している企業と実施していない企業がありますが、株主優待を実施している企業は1450社程度あり、その数は増加傾向です!

Q5「株主優待の内容はどう調べたら良いですか?」

企業のホームページや、Yahoo!ファイナンスのページで見るのが手っ取り早いです。

インターネットの検索窓に「企業名+株主優待」と入れて検索してみましょう!銘柄コードや企業名が分かっているなら、Yahoo!ファイナンス内の検索窓に「銘柄コードor企業名」を入れて検索し、株主優待のタブをクリックすると出てきます。

 

株主優待を選ぶポイント!

これまでの5回の記事で色々と株主優待を選ぶポイントが出てきました。まずは、この2つから見てみましょう。

<優待選びのポイント① 優待利回りと配当利回りを足し合わせて判断してみる>
<優待選びのポイント② 優待利回りと配当利回りを足し合わせたものを「総合利回り」という>

「優待で貰える価値」を「投資金額」で割り算したものを「優待利回り」と言います。

「配当で貰える金額」を「投資金額」で割り算したものを「配当利回り」と言います。

右側に、「1株当たり配当」を「株価」で割り算したものでも等しいと書いてありますが、それぞれを「保有株数」で掛けると、「1株当たり配当」×「保有株数」=「配当で貰える金額」、「株価」×「保有株数」=「投資金額」になりますので、等しくなります。

そして、「優待利回り」と「配当利回り」を足し合わせたものを「総合利回り」と表現することが多いです。マネー誌にも「総合利回りランキング」といった記事が良く出ています。

 

<優待選びのポイント⑤ 総合利回りだけで判断しては勿体ない!企業の様々な魅力を見ていきましょう>

優待狙いの株式投資をしていると、ついつい「総合利回り」だけで判断しがちです。

企業は、儲けた「利益」を「配当」や「優待」として投資家に還元したり、「内部留保」と言いますが、さらなる企業の成長のために利益を自社で使うこともできます。

言い換えると、企業は「利益」があるからこそ、「配当」や「優待」や「内部留保」が出来るわけなのです。

「配当」や「優待」の内容を見るときに、「利益」が出ている企業なのかどうかを見ておくと、「利益」不足で「配当」や「優待」が出来なくなる可能性を見極められるかもしれません!

(注)利益の使いみちには「自社株買い」など他にも使いみちがありますが、ここでは簡略化して図を作成しています。

 

次に、優待券について少し考えてみます。

<優待選びのポイント③ 優待券の使いみちをしっかり考えておく>
<優待選びのポイント④ 優待券の転売をするかは自分のポリシー次第>

優待券はお金と違って、特定のお店でしか使えません。

優待券が使える店舗を「店舗情報検索」などでチェックして、あらかじめ確認しておくことが大事かと思います。

また、優待券を企業に送ると、モノに交換してくれる場合もありますので、企業のホームページで確認しておくと良いでしょう!

優待券を金券ショップに売却する人も多いです。私は「優待券を自分で使う派(売らない派)」なので、売却も購入もしませんが、換金できる優待券が多いことは知っておきましょう!


<優待選びのポイント⑥ 優待は気に入ったものがいいね!>

先ほどのポイント③と④に関連しますが、優待を気に入るという事は、その企業の商品を気に入るという事になるでしょうし、つまるところ、その企業を気に入るという事にもなります。

そういった観点で「優待」、「企業」を見ていくと、楽しく株式投資できると思います。

 

ここから少しだけ話が難しくなりますが、保有株数についてのポイントです。

<優待選びのポイント⑦ 金券系の優待は保有株数で金券の金額が上がることがある>
<優待選びのポイント⑧ 物品系の優待は保有株数で商品の内容が変わることがある>

株主優待の制度では、「○○株以上保有すると△△円相当の株主優待券を、◎◎株以上保有すると▲▲円相当の株主優待券を差し上げます」などという「保有株数で優待券の金額を変える」場合があります。

こういった場合ですと、「○○株」、「◎◎株」持っていると、効率的に優待券を頂けるという事になります。

これが、物品になると、優待の内容がグレードアップすることになるのですが、お品物が変わってきますので、欲しい株主優待を得るためには何株持っておけば良いか考える必要が出てくる場合もあります。

 

最近増えてきたのが、「長期継続保有の優待」です。

<優待選びのポイント⑨ 継続保有年数で商品の内容が変わることがある>
<優待選びのポイント⑩ 継続保有年数、保有株数で優待の内容や金額が変わるので、何株保有することがお得なのかを見極めるのが結構難しい>

企業は、株式を長く持ってもらいたいと思っています。そこで、長く持ってもらうインセンティブとして、「継続保有年数」で優待の内容を変えるような、「長期継続保有の優待」を取り入れる企業が昨今どんどん増えています。

「継続保有年数」だけでしたら、シンプルに長く保有しておけば良い話なので分かりやすいです。しかし、最近は、「継続保有年数」、「保有株数」の組み合わせで優待の内容を細かく変えている企業が出てきていまして、どういった組み合わせが一番お得なのかを見極めることが結構難しいケースもあります。

 

というわけで、10個のポイントを解説していきました。また、このような機会を作って解説していこうと思っています!

 

最後にご注意!

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次回から、株主優待の紹介に戻ります!