やすべえです。今回は、銘柄コード8591、オリックスの株主優待についてです。
(「株主優待は何ですか?」といった質問と質問に対する答えや、株主優待を選ぶポイント、注意事項といったものを「【株主優待・まとめ】これまで出てきた優待選びのポイントをまとめました」という投稿に書いていますので、ご一読いただいてから、読み進めていただけたらと思います!)
オリックス(8591) 16万円程度の投資で「ふるさと優待」3000円相当が貰えます!3年継続保有で、6000円相当にグレードアップ!優待+配当利回りが8%超え!
情報ソースですが、企業のホームページはこちらで、Yahoo!ファイナンスのページはこちらになります。
2019年4月16日での株価は1610円で、100株から株主優待が頂けますので、100株投資する場合、投資額は161000円となります。
権利確定のタイミングは3月末日で、3000円相当の「ふるさと優待」が頂けます。3年継続保有で、6000円相当にグレードアップする長期保有株主を優遇する制度もあります!(ここで、3000円相当といったお値段は特に公表などがされているものではなく、私の判断で値付けしています)
また「株主カード」というものが3月末日と9月末日に頂けます。こちらは、オリックスが経営している、野球チームや水族館(京都水族館、すみだ水族館、新江ノ島水族館)、オリックスレンタカー、オリックスカーシェアなどで割引などの特典があるカードになります。
優待利回りは、3年継続保有ベースですと、6000円/161000円を計算しますと、約3.72%となります。
配当利回りは、会社予想ベースでの配当が1株当たり76円となっていますので、約4.72%となります。
優待利回りと配当利回りを足し合わせた、総合利回りは約8.45%となります。この数値は数多ある株主優待企業の中では、かなり高いほうだと思います。
オリックスの企業価値を考えてみる -割安なのか、何か他の理由があるのか-
株主優待の銘柄を探している投資家が必ず出会う銘柄とも言っても良い「オリックス」。
①優待利回り、配当利回り、総合利回りは上記のようにかなり高い数値となっており、
②時価総額は2兆円を超えている大型株であり、
③プロ野球のチームを持っているなど、知名度があり、
④バリュエーション(企業価値評価)を見てみると、去年並みの利益を出したと仮定した場合のPERが7倍前後で、PBRは0.74倍となっており、見た目割安感がある
という銘柄です。ここまで見てきますと、「オリックス」はもっと評価されるべきだと思いませんか!?
もう少し考えてみます。。。
私なりに考えてみると、2つの理由があると思います。
①借り入れによるレバレッジ(財務のてこ効果)を利かせているので、どの企業も借りれなくなるような異常事態が起こった時に不安が大きいから。
自己資本比率を20%台として、借り入れによるレバレッジ効果を狙っています。借り入れが順調に出来れば良いですが、借り入れが突然止まるような事態があると困ってしまいます。リーマンショック時にはショック前の3000円から3500円あたりであった株価が500円を割れりこむまで売られたという歴史があります。
②行っているビジネスは商社に近いので上記の④の見た目割安感というのは、実はそうでもないから。
日本における大手商社である、三菱商(8058)、三井物(8031)、住友商(8053)を見てみると、自己資本比率は30%台とやはり借り入れによるレバレッジ効果を狙っていて、バリュエーションはPERで6倍~8倍、PBRで0.7倍~0.9倍で評価されており、そう考えると「オリックス」の評価は順当という印象さえ持てると言えます。
企業価値というのは、多面的に見ていかないとわからないことも多いものです。
何はともあれ、次回もお楽しみにっ!