やすべえです。今回の「数字の話」は「25歳から月4万円ずつ運用にお金を回したら?」というお題です。具体的な数字を出していますが、あくまでもイメージしやすい一例として挙げていますので、そうすべきという話ではありません。結婚していて共働きならば2万円ずつでしょうか、独身で何年か働いて少し給料も上がってきて何とか4万円をねん出、そんなイメージです。
さて、25歳から月4万円ずつ運用にお金を回したら、その運用した資金を取り崩したい頃にはいくらになっているでしょう?えーっと、定年の60歳まで貯めるとすると35年間ですから、4万円/月x12か月x35年間=1680万円と計算されますが、これは運用しなかった場合の数字です。利回り平均1パーセントで運用したらどうなるでしょう?利回り平均3パーセントで運用出来たらどうなるでしょう?結構複雑な計算ですよね。最初の1年の48万円は34年間運用出来て、次の年の48万円は33年間しか運用できないとか・・・。
というわけで、asfin.jp上で、「毎年積立シミュレーション」なるものを作ってみました。「毎年支出する元手(万円)」、「運用利回り(パーセント)」、「元手の支出を開始する年齢(歳)」、「元手の支出を終了する年齢(歳)」、「取り崩しを開始する年齢(歳)」をインプット(入力)すると、「運用期間(年)」と、「支出した元手の合計金額(万円)」と、「取り崩し直前の想定金額(万円)」がアウトプット(出力)されるというものです。対数を取って数式を解いたりするのは久しぶりでしたが、プログラミングに落とし込んでみました。ゼロを入れたときや、あり得ない数字を入れたとき(支出を開始する年齢が支出を終了する年齢より遅いとか)の処理や、税金の影響などを入れていないので、ベータ版ですが、公開してみます。計算は自分の確認する限りは合っていると思いますが、結果などはご自身の責任でお使いくださいませ。
そのシミュレーションによると、例えば、「毎年支出する元手(万円)」を48万円、「運用利回り(パーセント)」を1パーセント、「元手の支出を開始する年齢(歳)」を25歳、「元手の支出を終了する年齢(歳)」を59歳、「取り崩しを開始する年齢(歳)」を60歳としますと、結果として、「運用期間(年)」が34年、「支出した元手の合計金額(万円)」が1680万円、「取り崩し直前の想定金額(万円)」が2000万円と計算されます。320万円の運用益です。ここで「運用利回り(パーセント)」が2パーセントだと、「取り崩し直前の想定金額(万円)」が2400万円(720万円の運用益)、3パーセントだと、「取り崩し直前の想定金額(万円)」が2902万円(1222万円の運用益)となります。
「元手の支出を終了する年齢(歳)」を変えずとも、「取り崩しを開始する年齢(歳)」を後にずらすことで「取り崩し直前の想定金額(万円)」が増えることになります。ちょうど年金を後ずれでもらうと毎月の受給額が増えるように、さきほどの「取り崩しを開始する年齢(歳)」を60歳から65歳にすると、3364万円と「支出した元手の合計金額(万円)」の1680万円に対してほぼ2倍の「取り崩し直前の想定金額(万円)」となります。
シミュレーションながらも、運用の力を実感できるのではないでしょうか?
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