やすべえです。今回は、銘柄コード3197、すかいらーくの株主優待についてです。

(「株主優待は何ですか?」といった質問と質問に対する答えや、株主優待を選ぶポイント、注意事項といったものを「【株主優待・まとめ】これまで出てきた優待選びのポイントをまとめました」という投稿に書いていますので、ご一読いただいてから、読み進めていただけたらと思います!)

 

すかいらーく(3197) 18万円~180万円程度の投資で優待カード6000円~69000円が貰えます!戦略的に保有株数を決めましょう!

情報ソースですが、企業のホームページはこちらで、Yahoo!ファイナンスのページはこちらになります。

2019年4月18日での株価は1817円で、100株から株主優待が頂けますので、100株投資する場合、投資額は181700円となります。

権利確定のタイミングは6月末日と12月末日で、お食事などに使える株主優待カードが頂けます。表にしたほうが分かりやすいので、表をご覧ください。

お得度の順位をつけましたが、そんなに大きく違いませんので、投資金額や年間で欲しい優待額で保有株式数を決めるのが良いのではないでしょうか?

 

12月末日の会社の株主向けご案内資料を張り付けてみます。

見て頂くと分かりますが、すかいらーくグループは色々なブランドで店舗を展開していて、「ガスト」、「バーミヤン」、「ジョナサン」、「しゃぶ葉」、「夢庵」などいろいろとあることが分かります。

 

優待利回りは、100株で考えまして、6000円/181700円を計算しますと、約3.30%となります。

配当利回りは、会社予想ベースでの配当が1株当たり19円となっていますので、約1.05%となります。
2019年12月期の配当予想について減配するとの会社からのお知らせが2月15日にあり、具体的にはそれまでの38円から19円へ減配という予想となっています。

優待利回りと配当利回りを足し合わせた、総合利回り約4.35%となります。この数値は数多ある株主優待企業の中では、高いほうだと思います。

 

株主優待大盤振る舞いの利益への影響

上記の通り、優待利回りは3パーセントを越えているということで、株主優待を大盤振る舞いしていると個人的には感じていますが、それが利益に対してどのような影響が出ているのかを調査してみました。

そもそも、すかいらーくが現行の株主優待制度に進化させたのが、2017年の2月です。2016年度通期の決算発表資料に載っていますが、優待額が約3倍になりました。

次の年、2017年度通期の決算発表資料には、株主優待の引き当てによって「19億円分営業利益が昨年度比押し下げられた」との記述があります。引き当て以外にも期を跨がずに消費された株主優待の影響もあるでしょうが、この期の営業利益が281億円となっていますので、19億円という数字はそれなりの影響であることが分かりました。

最新の、2018年度通期の決算発表資料には、営業利益の減益の主原因として、「株主優待影響:34億円 ※株主優待による利益影響は今後、対前年比で減少する見込み」との記述がありました。これがすべての影響かどうかは分かりませんが、当期の営業利益229億円から考えると、こちらも一定程度の影響が出ていることが分かりました。

 

企業側から考えて、株主優待発行によるメリットというのは、①株価に好影響があったり、②株主数が増加したり、③すかいらーくのファンが増加したりというものがあります。逆にデメリットというのは、①無料券や割引券の配布による発送の手間であったり、②無料券や割引券が使われることによる利益に対するマイナスの影響があります。

企業は、上記のようなメリット・デメリットを考えながら株主優待を決定しているのだろうと思います。色々と考えてみると興味深いです。

 

というわけで、次回もお楽しみに!