TEDで学ぶ!やすべえです。「TEDで学ぶ」シリーズ、第8回目です。TED面白いので、いろいろ紹介したいプレゼンテーションがあり、連載が続いています。

私がTEDを鑑賞し始めたのは、もともとは英語をしっかりと聞けるような力を付けたいという思いからでした。そして、1本、2本と鑑賞していくうちに、プレゼンテーションのテクニックを見て、学ぶところが沢山ありそうだと思い始めました。(私は人様の前でお話しすることがしばしばありますので、効果的に伝えるというところは興味のある所で、いつかはTEDのスピーカーのように話せるようになりたいと自宅の部屋で一人練習しています。笑)

さらに、当然といえば当然ですが、プレゼンテーションの内容も非常にためになるわけです。今回のサイモン・シネックさんの2本のプレゼンテーションはその当然といえば当然のプレゼンテーションの内容も非常に面白く、英語やプレゼンテーションスキルも勉強になる「1粒で3つ美味しい」ものです。

 

それでは、サイモン・シネックの「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」から鑑賞していきましょう。

 

ストーリーは、ゴールデンサークルというアーチェリーの的のような3重になった円を描き、外周から「What(何を)」、「How(どうやって)」、「Why(なぜ)」と記していきます。そのサークルを使って、アップルやキング牧師、ライト兄弟などの成功者が、どのような思考で、製品を開発したり、良いと思ったことを訴えたり、人類初の飛べる乗り物を作ったりしたのか、ということをサークルと連携しながら説明していきます。

 

英語のレベルはやさしいと思います。プレゼンテーションにおいて、反復表現や、対比表現など、分かりやすく聴衆に訴える手段として挙げられるのですが、効果的に使っていて参考になります。特に、関係代名詞の使い方が秀逸と感じました。例としては、「People don’t buy what you do, they buy why you do it.」などですが、聞いてみるのが一番かもしれません!

 

 

そして、もう1本、「なぜ優れたリーダーの元では安心を感じられるのか」も鑑賞してみましょう。こちらは、2014年のTEDで800万回ほどの視聴数ですが、こちらも非常に興味深い内容になっています。

 

こちらもリーダー論ですが、リーダーは従業員が安心できるようにすべきで、信頼という絆を結べるようであるべきと主張していくストーリーです。軍隊のキャプテンの例、企業のCEOの例などを用いて説明していきます。サイモン・シネックさんのプレゼンテーションのスタイルは、偉人や成功者のストーリーを集め、それらから、万事こうあるべきだという議論をしていく流れで、1つの主張を様々な側面から支えて大きな幹のようなものにしていくスタイルだと思いますが、このプレゼンテーションもその流れで行っていて、分かりやすいです。

 

また、このプレゼンテーションは言葉の選び方が巧みだと思います。「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」で紹介したテクニックも入っていますが、加えて、このプレゼンテーションでは、疑問形の使い方が秀逸と感じました。英語のレベルはこちらのプレゼンテーションのほうが若干難易度が上がって、中程度ではないかと思います。

少し長くなりましたが、次回もお楽しみに!

 

 

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