やすべえです。
今回の投稿は、私たちの年金に関するお話です!「おまけ」にはトレーダー時代の思い出話を書きました。
GPIFが2020年度業務概況書をリリース
2021年7月2日に、GPIFは、2020年業務概況書をリリースしました。ホームページにある右下のバナーを通じてダウンロードすることができます。
2020年度(2020年4月1日~2021年3月31日)のGPIFのについてが、余すことなく載っています。端的に言うと、良い1年間だったということになります。
また、GPIF作成の動画「2020年度運用状況」を見ることで、GPIFの運用の結果、GPIFの運用の方向性などがわかります。
やすべえ作成の動画
私たちの年金にとって、GPIFは大変重要な存在です。私は、みなさまにGPIFのことを知ってもらいたいと強く思っています。
ということで、GPIFについて知っておきたいポイントを動画にまとめました。
内容は、業務概況書の中で、まずは見たい、まずは見るべきところをかいつまんでお届けしています。
具体的には、①GPIFの投資原則、②2020年度の運用実績、③GPIFの役割、④GPIFの運用方法、⑤トレーダーが注目するGPIF、という流れになっています。
おまけ
このGPIF、2014年10月から運用を積極化しまして、四半期ベースでみると収益のぶれが目立つようになってきています。
この2020年度はとても良い収益をたたき出したわけですが、これが毎年続くといったものではありません。
上記、どちらの動画でも言及していますが、長期の視点で見ていかなければいけないということになります。
そういえば、2016年度にGPIFの運用がマイナスになった時がありました。民進党が『年金損失「5兆円」追求チーム』というのを作って、マスコミも騒いでいました。
「リスクとリターン」と言葉にすると簡単に聞こえますが、多くの人が理解していないと思います。
リターン(収益)を得るためには、リスク(リターンの不確実性)を享受しなければならないわけですが、
多くの批判者は、リターンを短絡的にしか判断せず、リスクとリターンの関係について考えません。
儲かれば、ダンスパーティーのように騒ぎ、損をすれば、運用者に怒りをぶつけます。
私はトレーダーとして業務を進める中、何度も、この喜劇?悲劇?を見てきました。
一例を挙げますと、勝つか負けるか、いわゆる丁半博打のトレードがあったとします。
私は、期待値はマイナスであると分析し、「トレードをしない」と関係者に伝えます。
関係者は、せっかくの収益の獲得の機会なんだからやらない選択肢なんて無いだろ!と半ギレし、トレードをすることを強要します。
私は、圧に屈して、やりきれない気持ちをそっとしまって、トレードすることになります。当然ながら最善を尽くすわけですが。
結果、ラッキーが有って儲かれば、関係者はダンスパーティーのように騒ぎます。
「ほーら、俺の言ったとおりだろ!?」
結果、ラッキーは無く、損をすれば、関係者は怒ります。
「なーんでこんな勝負をしてるんだ!!」
私は、そんなやりとりのおかげで、
「リスクとリターン」の関係は多くの人が理解していない(理解できない)ことを知りました。
そして、少しの忍耐力を手に入れました。
長いオマケになってしまってすみません!以上です。