やすべえです。米ドルの債券でオーソドックスな商品である、米国債のゼロクーポン債について、いろいろ調べてみましたので、記事で残しておこうと思います。

 

米国債に関する記事は2つ目で、1つ目は、去年の夏ごろ、米国債を買ったときのものでした。その時に書きました、米国債ゼロクーポン債の大まかな説明を以下に引用します。

最近、米国債を買いました。ゼロクーポン債、ストリップス債と言われるもので、金利がゼロパーセントのもので、発行時に額面金額より低い価格で発行され、償還時に額面金額で償還される債券です。基本的には償還までの期間が長いほど安く売られています。数年後に100で償還されるものが90台で売られていたり、10年後くらいに100で償還されるものは70台で売られていたり、20年後くらいに100で償還されるものは50台で売られていたりします。当然その時の金利によって変わってきますが、イメージとしてはそんな感じです。

その時に、分散投資という事で2回に分けて買おうと思っていて、2018年夏と、2019年夏で考えていました。

実際に買った2018年夏のレートですと、アメリカの10年国債で3パーセント以上の利回りがあったので、20年といった長めのゼロクーポン債ですと、55くらいで買えました。そのくらいのレベルであれば、分散投資の2回目として2019年夏に買おうと思っていたのですが、ご存知の通り、金利は急低下しまして、1.5パーセントといったレベルになってしまってたので、同じようなゼロクーポン債の値段が72とか73といったレベルまで上がってしまいました。

ということで、今年は見送ることにしたのですが、一年の時を経て、各金融機関の品揃えやお値段のレベルが変わったようでしたので、ここいらで後学のためにもアップデートして備忘録的にこちらでも残しておこうというのは今回の記事の趣旨です。

 

ちなみに去年はこんな評価をしていました

やすべえ独自の調査で間違っているところもあったかもしれませんが、去年はこのような結論となりました。

私の感覚的なものにすぎませんが、ネット証券は総じてお値段が高めかもしれません。しかし、為替の手数料は、ネット証券のほうが安そうなので、細かく計算してみないと分からないかもしれません。

総合証券さんですと、値段が安い順から、SMBC日興証券<三菱UFJモルガン・スタンレー証券<野村證券という順番になるかなと思います。

本文にもありますが、在庫の状況が結構変動するようで、時期によって、品揃えやお値段はけっこう変動があると思います。あくまでも、私が見た時点での話ですので、参考にされる方は、鵜呑みにせず、買う時にご自身で改めて調べるべきだと思いますので、その点をよろしくお願いいたします!

 

今年の各金融機関の品ぞろえは?(前回調査からSBI証券が品ぞろえ増強、SMBC日興証券が後退!)

米国債でも、ゼロクーポン債、ストリップス債と呼ばれる、金利がゼロパーセントのもので、ディスカウントで購入できる債券について調査しています。図にしますと、こんな感じになりました。

前回調査から、SBI証券が品ぞろえを増強し、SMBC日興証券が後退したことが分かりました。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は今回も圧倒的な品ぞろえとなっています。また、大和証券はオンライントレードで扱っている銘柄以外にも対面で扱っている銘柄がありそうで、別ページに載っています。楽天証券は前回から引き続きですが、力を入れていないように感じられます。SBI証券もそうなのですが、野村證券は年限を散らばせているので、17銘柄でもラインナップとしては充実していると言えそうです。

 

今年の各金融機関のお値段は?(SBI証券が総合証券2社に追いつく!)

品ぞろえの良い3社(SBI、野村、三菱)において、同じ銘柄を扱っているケースが3つありましたので、それぞれの値段を比べてみたいと思います。

データは同じタイミングで取得していますが、各社の値段更新のタイミングや、実際に購入するときにレートが変わる可能性などがありますので、この比較は参考程度にお考え下さい!!くれぐれもよろしくお願いいたします!

銘柄によって各社のお値段の順位がバラバラになりました。各社で競争しているのか、たまたまなのかわかりませんが、SBI証券が競争的な値段を出しているこの結果には少し驚きました。というのも、債券の在庫管理には一定の手間がかかりますので、ネット証券は在庫管理をアウトソースしていて、競争的な値段が出せないのではないかと思っていたからです。今回の調査で、SBI証券は自前で在庫を管理していて、それもしっかりと管理している可能性が高くなったと言えますでしょうか。

また、品ぞろえが今一つの4社のお値段については、楽天、みずほ、SMBC日興は、品ぞろえの良い3社と比べて、若干劣後している感じになっていて、大和については、若干お値段的に勝っているという結果になりました。

 

おまとめ!

品ぞろえとしては、SBI証券、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3強となりました。

お値段に関しては、値段が安い順から、大和証券(ただし扱っている銘柄が2銘柄のみ)<SBI証券、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券<SMBC日興証券、楽天証券、みずほ証券という順番になるかなと思います。

 

購入前には、こちらの7社の値段とは別に、利回りの水準を確認したほうが良いのですが、アメリカに限らず、世界の国債の利回りはこのサイトが網羅的で見やすいです。(ソースが不明ですが・・・。)

そして、実際に購入するとなれば、①どのくらいの年限の商品が欲しいのかをまず考えて、②ネット証券や総合証券のホームページで品ぞろえを見て、欲しい商品があるかどうかを確認して、③対象となる数本に絞った商品について、為替の手数料を含めて、それぞれ計算してみるという流れが良いでしょう。加えて、退職した年に償還する米国債をターゲットにするといった、自分のライフプランなども考慮に入れながら選択するのも良いと思います。

 

過去記事はこちらです

本記事でもいくつか引用していますが、2018年の夏に米国債を購入した時に色々調べた備忘録的なものがありますので、宜しかったらご覧ください。「米国債を買ってみました」という記事です。