やすべえです。金融リテラシーに関する本の紹介、第7回は『学校では教えてくれないお金の授業』という本です。中級者向けでしょうか。何か行動を起こしたいと思っている方に良い本です。また、ライフプランニング的な視点も随所にあるので、これからの生き方を見直したり再確認することも可能です。「中級者向け」としたのは、初級者でも全く問題無く読めますが、鵜呑みしすぎると怖いかなという気も少しだけしたのでそう書きました。。

著者は山崎元さん。経済評論家で11回?12回?転職した方としても有名です。バッサバッサと結論を言ったり書いたりしていらっしゃる印象があります。

 

目次から見てみますと、1限目「お金との付き合い方」、2限目「収入と支出のバランス感覚を身につける」、3限目「銀行や証券会社とどう付き合うか?」、4限目「損得は利回りで判断しよう」、5限目「大きな買い物の前に考えておくべきこと」、6限目「初心者のための投資の基本と考え方」、7限目「株式投資でお金を増やす」、8限目「投資信託でお金をふやす」、9限目「資産運用はトータルで考える」、10限目「経済の変動パターンとお金の運用」となっています。

山崎元さん、マイホームは基本的には要らないという賃貸派、保険も基本的には要らない派、マイカーも基本的には要らない派、で一貫していらっしゃいます。ここで大事なのは要るか要らないかという事でなく、あなた自身でそれらを持つことに対する損得を判断しましょうという事です。

5限目に書いてあるのですが、これは大きな買い物以外にも応用が効きます。簡単な例で言えば、「外食がいいのか、中食がいいのか、自炊がいいのか」や、「掃除屋さんに来て掃除してもらうのか、自分で掃除するのか」といった時間と費用と効果の問題ですが、一事が万事、損得の判断をしてから実行すると、良い方向に進める可能性が大きくなるということではないでしょうか。

金融商品や金融機関を選ぶ際にも、同様に損得を考えれば避けられる選択肢があると述べていらっしゃいます。自分で一から十まで見ていくのは中々厳しいのかもしれませんが、本書にはポイントポイントで囲みで「すべし、すべからず」のようなものもありますので参考になります。

 

最後に、FPについて言及があり、基本ダメで羊の皮をかぶった狼みたいな感じで書かれている(汗)のですが、たしかに証券会社や保険会社と繋がっていて代理店営業の形で手数料を稼ぐタイプのFPの方はいらっしゃいますし、その方達でも羊の人もいれば狼の人もいるのだと思いますが、山崎元さんは、①金融機関と一切関わりがない、②運用知識が正確である、二つの条件を満たすFPを探しなさいと書かれています。納得です。。。やすべえは①も②も満たしていると思っております!

 

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