やすべえです。前回は日本株の銘柄コードの1000番台を見てきました。今回は2000番台です、皆様お馴染みの「食料品」の会社が沢山出てきます。まずは、「千の位」で分類した図をおさらいしておきましょう!「食料品」の他に「サービス業」となっています。

銘柄コードと業種の対照表(2000番台ハイライト)

次に、「百の位」で分類した図をお見せします。ここで、「食料品」が「百の位」のレベルで見ると細かい業種別になっているのがわかると思います。「食料品」は人口1億人を超える日本の食需要を支えており、特化して商品を作っているので企業数がとても多いのです。そこそこ大きい銘柄(時価総額500億円以上)で50近くの銘柄があります。

銘柄コードと業種の対照表(2000番台)

さて、「百の位」を見ていきましょう。2000番台は「食料品(粉もの)」となっています。「日本粉(2001)」、「日清粉G(2002)」などが代表的な銘柄ですが、CMでもお馴染みかもしれません。日本粉は「NIPPN」や「オーマイ」といったブランドで商品を売っています。日清粉Gは企業名の「日清」で出している商品もあれば「マ・マー」というブランドもありますね。ちなみに日清食品は別の会社です。

 

2100番台、2300番台、2400番台は、食料品からちょっと離れますが、かつて空き番号の地帯で、今は新しく上場した企業が多く入っています。「ミクシィ(2121)」 、「カカクコム(2371) 」、「DeNA(2432)」といったインターネット系の企業、「パーソルHD(2181) 」、「ベネ・ワン(2412)」といった人材系の企業、他にも、企業の合併や買収などを手掛ける「M&A(2127)」、警備会社の「ALSOK(2331)」、医療従事者向けの情報サイトを手掛ける「エムスリー(2413)」はお医者様の間では知らない人はいないというほどの有名な企業です。他に、広告代理店である「博報堂DY(2433)」もこの番号帯に割り当てられています。

 

「食料品」に戻りまして、2200番台です。「お菓子、乳製品、ハムソーセージ」とまとめてみました。代表的な企業は、「森永菓(2201)」、「森永乳(2264)」、「明治HD(2269)」とお子様も知っている企業になりますが、森永はお菓子と乳業が別会社で上場していますが、「明治HD」はお菓子と乳業を子会社を持つ持ち株会社になっています。他にも知らない人の方が少ない、「グリコ(2206)」、「山崎パン(2212)」、「カルビー(2229)」などが大企業です。

また、「食料品」という消費者にとても近い企業ということもあり、広告宣伝効果の高い野球の球団を持っている「ヤクルト(2267)」、「日本ハム(2282)」がこちらの番号帯に割り当てられています。ハムソーセージでは、伊藤ハムと米久(よねきゅう)が合併して誕生した「伊藤米久(2296)」も大きな会社です。

 

2500番台は3大「ビール」会社からはじまります。「サッポロHD(2501)」、「アサヒ(2502)」、「キリンHD(2503)」となります。なぜこの銘柄コードの順番になったのかが気になり調べてみたのですが、創業年や上場年の順番でもないようです。ご存知の方は教えてくださいませ!

この他、2500番台は飲料の会社が並びます。「コカコーラBJI(2579)」、「サントリーBF(2587)」、「伊藤園(2593)」など、自動販売機やコンビニでもよく見かける企業がこの番号帯に入っています。

 

2600番台には「食料油」の「日清オイリオ(2602)」、「Jオイル(2613)」、またチョコレートの油脂の大手である「不二製油(2607)」などもあります。日清と付く企業は意外に多く、これまで出てきました「日清粉G(2002)」、「日清オイリオ(2602)」以外にも「日清食HD(2897)」、紡績会社から多角化を遂げている「日清紡HD(3105)」などがあります。トレーダー時代、銘柄を間違いないように気を付けていました。証券会社の中では、「清」を「ちゃん」と読むのが習わしであるようで、それぞれ、「ちゃんこな」、「ちゃんゆ(油)」、「ちゃんしょく」、「ちゃんぼう」という呼ぶ方が多かったです。

 

2700番台は食料品から離れます。かつての空き番号の地帯で、小売業が入っています。「マクドナルド(2702)」や家電量販店の「エディオン(2730)」などがあります。

 

2800番台は「調味料」とまとめてみました。「キッコーマン(2801)」、「味の素(2802)」、「キユーピー(2809)」、「ハウス食G(2810)」、「カゴメ(2811)」、「アリアケ(2815)」、「ニチレイ(2871)」、「東洋水産(2875)」、「日清食HD(2897)」が代表的な企業です。この中でなじみが薄いのは「アリアケ」でしょうか?「アリアケ」は私たちリテール向けよりも、カップラーメンの粉末調味料や外食産業向けの調味料など、企業向けで主に売り上げがあり、縁の下の力持ちと言えますでしょうか。また、東洋水産は「マルちゃん」ブランドのカップラーメンを製造している企業です。ホームページのアドレスも「http://www.maruchan.co.jp/」となっています。日清食品とカップラーメン業界のツートップですね。

 

最後に2900番台ですが、「JT(2914)」という「食料品」の企業では「超」がつく大企業が入っています。「JT」、正式名称は「日本たばこ産業株式会社」ですが、時価総額は7兆円を超え、JT以外の「食料品」の銘柄全ての時価総額に匹敵するくらいの大きさとなっています。食べ物なのか、吸う物なのか、意見が分かれるところかもしれませんが、業種分類的には「食料品」となっています。

 

次回は、3000番台を見ていきます。

 

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