やすべえです。今日はふと思い出したので、「初めての株式投資」というお題で書いてみます!
「初めての給料」ですとか、「初めての〇〇」というものは、行動経済学的に考えて、バイアスが入ってしまっている可能性が比較的高いので、合理的な判断が出来ていないケースが多いものです。とは言え、人は何においても、まずは初めて何かを行ったり、知見を重ねて熟達していくものですので、この投稿も何かしらお役に立てたらと思います。
私が初めて株式投資した時のこと
かなり昔の話なので記憶が定かでないところもありますが、ご容赦ください。私が初めて投資したのは、入社して半年くらい経った時だと思います。
入社した1999年は高度経済成長の終盤であり、人生100年時代なんていうことはまだ言われておらず、バブル崩壊から10年近くということで、投資するカルチャーがあまり無かった気がします。
「宵越しの金は持つな」、「借金は男の勲章」なんて、貯蓄や投資とは真逆なことを言われたりもしていました。
アフター5の勢いの凄い先輩を見て、楽しそうでしたし、私も数年働いて給料を上げてもらって、同じように楽しみたいとも思いましたが、一方で、株式投資で大きく儲けた話などを聞く機会があったり、仕事柄、企業価値評価を日々学んでいたので、株式投資をしたいとう思いも持っていました。
銘柄選び
初めての株式投資をするにあたって、いろいろと考えることになりました。これは今でも考えることですが、沢山ありますね・・・。
・バリュー株が良いのか、グロース株が良いのか。
・PERやPBRや1株配当といった指標は魅力的なのか。
・チャート的にタイミングはどうなのか。
・業績はどうなのか。
・最低単位の金額は予算以内なのか。
・経営者はどんな人なのか。
・社会に良いことをしているのか。
・インサイダー取引など、法令面で投資して良い銘柄なのか。
銘柄選びは、学びが多いです。
銘柄選びに「不正解」と言えそうなものは、ゴーイングコンサーン的な意味合いだったり、何となくあったりしますが、「正解」と言えるものは、結果論の世界なので購入するときにはわからないものです。
分散投資でリスク(不確実性)が減少させるといった、個別銘柄以外の要素が絡んできますし、ライフスタイルの変化やキャッシュフローの変化によって、同じ銘柄、同じポートフォリオだとしても自分にフィットする資産運用になるかが変わってきます。
そういった、複雑な状況の下では、まずは1銘柄買って、やりながら考えることが有効だと思います。買うという行動で、資産運用、投資に対する見方が大きく変わってきます。
マンダム(4917)
結局、選んだ銘柄は、マンダム(4917)でした。「うーん、マンダム。」のマンダムです。
何とも中途半端な銘柄を選んだなぁと思います。バリバリバリューでも、バリバリグロースでも無く、PERやPBRはまずます魅力的で、配当はそこそこ、といったバリュエーションだったと想像されます。
20万円くらいの貯金をほとんど取り崩して購入しました。株式を保有したということが嬉しくて、初めての配当や、初めての株主優待のことは、まだ覚えています。配当って、証券口座のMRFに入れたり、銀行振込に出来ますが、昔は、配当金領収書というものが送られてきて、郵便局で換金するという方式が主流で、今考えたら、かなり面倒くさいことをやっていたなと思います。配当金が支払われるシーズンになると、郵便局で行列が出来てました。
どのくらい保有していたか正確には覚えていませんが、ある時、引っ越すことになり、引っ越し資金が足りなかったりして、売却しました。(そういった行き当たりばったりのキャッシュフロー管理は宜しくないですね・・・)
その後の銘柄選び
当時のマーケットを見ていて、色々なことを考えました。
・大型株で無かった「ヤフー」が爆騰していたことで、中小型株が何かのタイミングで人気が出たときの凄さ。
・アメリカではITバブルという、「〇〇.com」という企業名であれば実態が有ろうが無かろうが買われるといった賭場的な様相があったこと。
・小型ブルーチップの投資信託(「コブルチ」と呼ばれていましたっけ)が人気化して、日々純資産が増えて、流動性の薄い銘柄が嘘でしょ?ってくらいの高いバリュエーションまで買われた記憶。
・「株は良い悪いでなく、良いと思うか悪いと思うかの美人投票」、「株はしょせん需給で株価が決まってしまうもの」といったような、企業価値評価をしっかりと学んだ後に感じる「理論と実際の乖離」。
そんなこんなで「大型株への反発」みたいのがあって、中小型株を選好していたようです。(今は、大型株でゆったりと資産運用するのも好きなのですが。)
失敗も成功もあって、潰れてしまった銘柄を買ったこともありますし、5、6倍になっている銘柄も数銘柄あったりします。なんにせよ、銘柄選びは私は好きで昔も今も楽しくやっています。
ということで、初めての株式投資について書いてみました!