やすべえです。
「TEDで学ぶ」11回目は、ショーン・エイケンの「夢中になれるものは何ですか?」というプレゼンテーションです。16万回ほどしか再生されていないのですが、なかなか良い作品だなと思い、紹介してみます。
こちらのプレゼンテーションは、「TEDx Vancouver」というイベントで2011年に行われたものです。TEDxとなっているのは、TED本丸のイベントではないことを意味しています。よって、TEDのホームページから検索しても出てきません。だからと言って、良いとか悪いとかではないですし、「TEDで学ぶ」のシリーズに入れてはいけないなんてことはないので、しっかりと紹介していきます!
それでは、ショーン・エイケンの「夢中になれるものは何ですか?」、鑑賞していきましょう。
ストーリーは、スピーカーが2007年、25歳の時に、自分の情熱を見つけるために「1週間仕事プロジェクト」というものを行ったという話です。「1週間仕事プロジェクト」とは、「oneweekjob.com」というサイトを立ち上げ、1週間限定の仕事の依頼を受け付け、1年間、毎週違う仕事をするというものです。この、とっぴなプロジェクトですが、さまざまな依頼があり、つまり、さまざまな仕事をすることになり、さまざまな知見を得ていきます。その52の仕事をした中で得た知見をシェアしてくれるプレゼンテーションです。
私は、「TEDで学ぶ」メリットともいえる3要素として、①英語力、②プレゼンテーションテクニック、③知っておいたほうが良いアイディアを挙げていますが、今回のプレゼンテーションは③が大きいと思います。
豊かな時代になり、生きることに不自由はしない時代なのでしょうが、どのように生きていきたいのかが見えにくい時代です。そういった時代の中でこそ、このような自分の情熱を見つけるために52の仕事をしてみるといった、エッジの利いた自分探しが求められているのだと思います。
光があふれている世の中では、闇がどこかにあったとしても見えずらいですし、光がどこにあるのかも分かりにくいのだと思います。大学生くらいの若者が、将来どのように生きていきたいのか考えることは、今も昔も変わりませんが、私が大学生だった20年前のほうが、闇がどこにあるのか、光がどこにあるのかが分かり易かった気がします。今の大学生は、光があふれている世の中で、闇がどこにあるのか、光がどこにあるのかが見えにくいので、20年前よりも、将来どのように生きていきたいのかを、より深く、より一生懸命に考えていかなければいけないのかもしれません。
そのために、スピーカーは1年間かけて、「急がば回れ」で言う「回り道」をしたわけですが、そういった時間の使い方をすることの大事さは高まってきていると感じます。親父に「お前は大学出て自分探しか!?!?」なんて怒られそうですが・・・。
なにはともあれ、次回もお楽しみに!