やすべえです。「TEDで学ぶ」記念すべき10回目は、ALSで長いこと闘病され、今年、2018年の3月に惜しまれながらお亡くなりになられたスティーブン・ホーキング博士のプレゼンテーション、「宇宙に関する大きな疑問を問う」です。2008年に行われたもので、大変貴重な記録だと思います。
ALSとは、筋肉が萎縮してしまう疾患です。少し前にアイスバケツチャレンジというALSを支援する運動が行われましたが、覚えている方はいらっしゃいますでしょうか?2014年に流行(?)したもののようですが、純粋に氷水を被ることが危なかったり、チェーンメールのような仕組みになっていることが良くないなどの批判がありました。良いか悪いか、両方の側面があるのでしょうけど、結果として、私はこの時ALSを知りました。さておき・・・。
それでは、スティーブン・ホーキンス博士の「宇宙に関する大きな疑問を問う」、鑑賞していきましょう。
ストーリーは、宇宙の始まりは?地球外生命体はいるのか?我々が生き延びる道とは?子供から大人まで、聴衆によって感じることは違うでしょうが、様々なことに思いを巡らせることのできるプレゼンテーションです。
特徴としては、ホーキング博士による唯一無二のスタイルでのプレゼンテーションであることが挙げられます。ご覧になったことのある方も多いと思いますが、スピーカーによる人工的な音声が特徴的です。私はそんな人工的な音声でのやりとりを聞いていると、色々な感情がこみ上げてきますが、乗り越えられない障害などないという未来への希望を感じます。イギリス人博士のユーモアも数か所に見られますが、一言一句も聞き逃すまいと意気込む聴衆は笑みを心の中にしまい込んで、真剣です。
もう一つの特徴として、この唯一無二のスタイルでのプレゼンテーションを遂行するために、文章を出来るだけ短く、そして分かりやすくしていることが挙げられます。しっかりとした文法、単語の選び方をしているので、文章として読んでも味わい深いものです。TEDのウェブサイトでは、各国語での翻訳とともに、英語の原文も見ることが出来ますので、聞くだけでなく、読んでみてはいかがでしょうか?大学の試験問題にしても良いような文章ですので、受験生にもおススメです。
次回もお楽しみに!