大学院の話やすべえです。大学院の話、第7回は、大学生・大学院生の特権ともいえる「特別講演」が聞ける有難さについて書いてみようと思います。「特別講演」という言い方は少々あいまいですが、外部から講演者をお招きして、講演していただく機会のように考えて頂ければよいかなと思います。

トップマネジメントの方の講演を聞く貴重な機会

大学生、大学院生向けに会社のトップマネジメントの方が講演に来てくださるときがあります。本当に貴重な講演をしてくださるのですが、中には「単位を取るために出席しているだけ」という学生もいますが、この貴重な講演を逃す手は無いので、単位を取ることに関係なくても積極的に参加することにしています。

少し前には一日に「特別講演」が二度もありました。午前の講演がルノー・日産・三菱のアライアンスにおいて重要な役割を果たしていらっしゃるアシュワニ・グプタさん、午後の講演がANAホールディングスの取締役会長の伊藤信一郎さん、といった豪華な顔ぶれで、こんな経験が出来るだけで授業料の元が取れてるんじゃないかと思ってしまう贅沢なものでした。

この類の講演は、「具体的に何が出来る」とか「すぐに変化が起きる」といったものではないのでしょう。しかし、会社を良い方向に変えていくために、模索する困難さであったり、実際に何をしたのかということであったり、どういったフィロソフィーのものとで行動しているかということを、見たり聞いたりして肌で感じることは、自分のキャリアや生きる方向性について教えてくれたり、導いてくれたりするものなのだと思います。

普段生活していると、何気なく歪んでくることもある、生き方の軸のブレがわかったりするのも、こういった機会のおかげなのかなと思ったりします。

毎年4月から開講の「企業価値創造と評価」という講義を知っていますか?

「企業価値創造と評価」というのは、京都大学で行っている講義の名前です。2014年春からスタートした講義ですが、評判になっているようで、単位取得を目的としない学生や、他学部の学生も紛れ込んでいて、アンケートで集計している数よりも明らかに出席者数が多いそうです。(下記、リンクしましたが、最新の書籍の「はじめに」によります。また、2018年度の概要がこちらにあります

この講義にもトップマネジメントの方の講演を聞く貴重な機会があるのですが、その中身が大変濃密なのです。大変貴重で濃密という事で、毎年の講義録が書籍化されています。最新版の2017年度のものには、サントリーホールディングスの鳥居信吾さん、ピジョンの山下茂さん、セブン銀行の安斎隆さん、ライフネット生命保険の出口治明さん、不二製油グループ本社の清水洋史さんといった方のお話が掲載されています。Amazonのリンクを張り付けておきますので、ご興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?

というわけで、やすべえは、来年のこの講義に参加することを楽しみにしています!

 

2017年度版

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2016年度版

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2015年度版

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2014年度版

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