やすべえです。大学院の話、第3回は「論文やレポートの書き方」です。京都大学経営管理大学院(http://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/ja/)の1年半のコースには修士論文は求められていないのですが、履修する授業によっては、3000字、6000字といったレポートが求められるわけで、入学時のオリエンテーションにて、「論文とかレポートをちゃんと書けるようにしときなさいよ!」といった意味合いの大変有難いアドバイス(と、ちょっとした課題)を頂きました。ありがたや~ありがたや~。

 

20年前とは違う!論文やレポートの形式美が求められる時代!

私が大学生だったころは、理系だったこともあり、レポートはそんなに求められませんでしたし、卒業論文に関しては、先輩や助手の方がかなり助けてくださったので、見出しにあるような「形式美」について考えたことはありませんでした。また、先輩の卒業論文も、さまざまなフォーマットで書かれていたように記憶しています。良く言えば「個性」でしょうか、まぁ何本も論文を読む方には、フォーマットが違って読みにくかったのでしょうけど。。。

しかし、この時代(私が最近気づいただけで、昔からですかね・・・)、論文やレポートの形式美が求められているのです。そう、「証券アナリストジャーナルを読んで」シリーズでたくさん読んできた論文に出てくる、注釈や引用、参考文献欄の形式美です。これまでは、証券アナリストジャーナルを単なる知識や知恵のインプットとして読むばかりでしたが、論文の形式美的観点から読んでおけば、今になって役に立ったのにと後悔しますが、当然ながら後の祭りです。

課題をやっていた思ったのですが、たしかに、形式美はあったほうが良いのですよね。注釈や引用、参考文献欄を見やすい形でやってくれていると、参照しやすいですし。また、本文の流れに関しても、ある程度のフォーマットが決まっているおかげで、効率的に読むことが出来ますし。

形式美とも関係が出てきますが、昨今、「剽窃(ひょうせつ)」といわれる行為が問題になりました。剽窃とは、辞書的には「他人の作品や論文を盗んで、自分のものとして発表すること」となっていますが、これは自分が高い志を持って「そんなことするわけないやん」と論文を書いていても、ルールを知らないことによって、剽窃になってしまう可能性があるものなのです。しっかりとルールを知っておく必要があります。初日のオリエンテーションで先生はいくつか本を紹介してくださりました。早速、図書館に行って本を借り、読み進め始めました。

論文やレポートの書き方を学ぶための良い本との出会い

先生に紹介していただいた本の一つは、「新版 論文の教室 レポートから卒論まで(戸田山和久さん)」という本です。Amazonのリンクを下に貼っています。この本が読みやすくて、論文やレポートを書くにあたっての理解を深めることに役立ちました。

カチッとした題名ですが、かなり砕けた文章で書かれてあって、すんなりと読み進めることが出来ました。目次だけ、いくつか抜粋しますと、第1章は『論文の宿題が出ちゃった!』、第2章は、『論文には「問いと主張と論証」が必要だ』、第3章は、『論文にはダンドリも必要だ』・・・。こんな具合です。

この本を読了して、いざ書こうと思っても、最初はしっかりとは書けないものだとは思います。ですので、幾度かの鍛錬が必要かと思いますが、幾度かの鍛錬が済めば、書けるようになっている気はしました。せっかくのチャンスなので、この1年半のうちに、何か雑誌に載るような論文を書いてみたい。そんな気持ちになりました。(あくまでも現時点での気持ちですので、この気持ちはすぐに変わってしまう可能性があります・・・笑)

 

というわけで、大学院の話、3回目でございました。次回は、何を書こうかなぁ・・・。

 

 

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