南アフリカ「南アフリカが2009年以来のリセッション入り」といったニュースで南アフリカの通貨であるランドが下げていましたので、少し気になりました。二番煎じ、いや、三番煎じですが、トルコ株式・債券編アルゼンチン株式・債券編に続きまして、国際分散投資をしていた場合の南アフリカ株式・南アフリカ債券の割合を計算してみました。

 

例によって、国際分散投資は、国内株式や先進国株式や新興国株式、国内債券や先進国債券や新興国債券に投資しているとして、新興国株式、新興国債券にそれぞれ全資産の15%ずつ投資をしていたと考えてみます。

ちなみに、この割合は、標準的か、やや積極的といえる水準だと、考えています。

 

次に、新興国株式や新興国債券というくくりの中に南アフリカの株式や債券が入っていると思われますが、どのくらいの割合で南アフリカの株式や債券が入っているかを調査します。

新興国株式のインデックス型の投資信託として、eMAXIS 新興国株式インデックス(https://emaxis.jp/fund/250944.html)、新興国債券のインデックス型の投資信託として、eMAXIS 新興国債券インデックス(https://emaxis.jp/fund/260448.html)、それぞれの2018年3月の運用報告書を見てみました。

それらの運用報告書によりますと、新興国株式インデックスの南アフリカ株式の比率は6.3%でした。そして新興国債券インデックスの南アフリカ債券の比率は8.2%でした

分散投資の比率とそれぞれの投資信託の比率を掛け合わせると全資産に対する比率が出てきますので、計算していきます。南アフリカ株式の割合は15%×6.3%=0.95%南アフリカ債券の割合は15%×8.2%=1.23%となりました。

計算結果ですが、『南アフリカ株式・債券の影響はそれぞれの全資産に対して0.95%、1.23%と計算されました。』

大きく発展している国の頭文字を取って読んでいる「BRICs」はブラジル、ロシア、インド、中国ですが、「s」を大文字にした「BRICS」では、先ほどの4か国に南アフリカが入ります。5か国の中では人口も一番少なくて5000万人を超えたくらいで、GDPも一番小さいですが、それなりの規模ですので、1%ずつ程度という計算結果になりました。

 

南アフリカの通貨ランドは、FXをやっている方は通貨として持っている人もけっこういらっしゃいますし、ランド建ての債券などもありますので、影響は前々回のトルコや前回のアルゼンチンよりも大きいかもしれません。自分の運用している資産を今一度確認して、どのくらいの割合を南アフリカ株式・南アフリカ債券に投じているかチェックしてみるのも良いかと思います!