大学院の話やすべえです。大学院の話、第6回は英語で行われる授業に出てみて思ったことを書きたいと思います。

まずは学生さんの多様性について

京都大学経営管理大学院の学生さんの構成はバラエティに富んでいて、日本人でも大学を卒業して間もなく大学院に入学した人、数年の社会人経験を経て入学した人、私のように40代になってから入学した人、フルタイムで社会人として働きながら長期履修生(4年かけて通える制度です)として入学した人など様々です。

そして、外国の方も、様々な国から入学されています。中国の方が多いかなと思いますが、お隣さんの韓国や台湾といったアジアからの方や、ヨーロッパからの方もいらっしゃいますし、アフリカからの方もいらっしゃいます。北米からの方も少ないですがいらっしゃる(まぁ本場のMBA行くのが普通かなと・・・)ので、実に多様性に富んだ構成になっていると思います。

 

英語で行われる授業を履修してみて思うこと

大学院の授業は日本語で行われるものと英語で行われるものがあります。私にとっては日本語で行われる授業の方が理解しやすいですし単位も取りやすいのですが、一つ、英語で行われる授業を履修しています。この英語で行われる授業がすごく良い経験になりつつあります。すでに履修登録の期間が終わってしまったので、英語で行われる授業の履修を増やすは出来ませんが、一つでも履修出来てよかったと思っています。様々な気づき、学び、が既にありました。

 

端的に言ってしまいますと、留学生さんは授業に対する積極性がまるで違います。「同じ授業は2度と無い、この授業に集中して、学びきってやろう」という姿勢が感じられます。良い意味で空気を読まず、「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」の精神で質問することをためらわないので、質問した学生のみならず、周りの学生も学びになりますし、何より授業が盛り上がります。(ただ、そういった質問の受け答えには時間が必要ですので、先生としては授業がプラン通りにいかないので予定した内容を教えきることが難しいかもしれません。)

この積極性は、ヨーロッパ、北米の学生においてのもので、アジア人にはあまり見られないものだったりします。やはり文化の違いなのでしょうか?英語に対する慣れもあるのかもしれません。

私の今の暮らしの中で英語を使う機会は海外からの観光客に対して道案内をすることくらいしかないので、英語力の向上が期待できません。ですので、この授業においては、積極的に発言するようにしています。込み入ったことを説明したり議論したりという貴重な経験を積むためにめげずにやっています。たまに、単語が出てこなかったり、文章が上手く繋がらなかったりして、恥ずかしいですが・・・。

 

日本人がマイノリティになるというシチュエーション

日本人がマイノリティになるというシチュエーションもなかなか得難い良い機会だなと思っています。日本人が英語の授業を履修するのは、やはりレアケースですので、私の履修している英語で行われる授業には日本人が3人くらいしかいません。それも知らない方でしたので、最初の授業ではかなりさみしい感じになっていました。

そんなさみしそうな私に話しかけてくれた人たちがいまして、やはりと言いますか、ヨーロッパ、北米の積極的に話す学生さんでした。正直、うれしかったですし、ありがたく思いました。コミュニケーションを積極的に取ってくれて、輪を作ってくれるようなところは、日本人やアジア人に欠けていることかもしれません。

私はロンドンに住んでいたこともあったので、「ダイバーシティ」ってわかっていたつもりだったのですが、私がロンドン在住時に経験した、日本人がマジョリティになっている状況でのダイバーシティと、日本人がマイノリティになっている状況でのダイバーシティは違うと感じました。もっと体得したいなと思います。今期は叶いませんが、来期以降、グループワークが出来る授業などを履修して、体得していきたいと思っています。

 

というわけで、今回の大学院の話は「英語で行われる授業に出てみて思った事」でした!