やすべえです。「お金に働いてもらう場所」の2回目です。前回も出しました図を今回もご覧いただきながら話を進めていきます。

ざっくりと投資対象を6つに分けた図

真ん中の列に行きましょう。真ん中の下の箱が先進国の債券です。一番有名なのは米国債券でしょうか?米国債券のことを「トレジャリー」と言います。これを覚えておいて、証券会社の店頭の営業員に「最近のトレジャリーの状況を教えてもらえますか?」なんて聞いたりすると、「おっ!?この人よく知っている人!」と思われるかもしれませんので、知っておくとよろしいかもしれません。日本の国債もどんどん増えているんですが、米国債券も2000年くらいからですか、どんどん増えています。ヨーロッパの諸国が発行する債券もここに入ります。先ほどの「トレジャリー」のようにドイツの国債は「ブンズ」と言います。これを知っていたら証券会社の店頭の営業員はどう思うでしょうかね。そもそも「ブンズ」という言葉を知らない人もいるかもしれません。うーん、今すぐ証券会社に行って、「ちょっとブンズを買いたいのですが・・・」と言ってみたいところです。(笑)

あと、2000年あたりから流行っていました国際投信投資顧問の「グローバル・ソブリン・オープン」、略して「グロソブ」もこちらの箱に入ります。その「グロソブ」を資産規模で追い越したフィデリティ投信の「USハイ・イールド・ファンド」もこちらの箱です。

代表して「トレジャリー」、アメリカの10年国債の利回りのチャートを示しておきます。こちらは前回の左下の箱のところでやった日本の10年国債よりも利回りがありますが、それでも低金利になっています。(アメリカ合衆国財務省サイトより筆者作成)

米国債10年のの1990年から2016年までの金利推移

 

真ん中の上の箱は先進国の株式です。皆さんが良く知っている洋モノブランドはここに入っているものが多いです。例えばですが、iPhoneで有名な「アップル」、コンピュータ関係では「マイクロソフト」や「インテル」、インターネットで大成長した「フェイスブック」、外車好きな方は「BMW」、「フォード」や「テスラ」。生活用品でもいろいろあります、「ネスレ」、「P&G」、「コカ・コーラ」など、日本でも幅広くビジネスをしている企業がたくさんあります。

日本の株式との違いは、一番には、ドルやユーロといった外国通貨建であるということですが、それ以外にも、石油メジャーや軍需関連など日本にはあまり無い株式だったり、グローバルで事業を展開している巨大な株式があるというのも違いと言えるでしょうか。

代表してアメリカの株価指数である「S&P500」の推移をグラフにしてみます。(Yahoo! Financeより筆者作成)

S&P500の1984年から2016年までの推移

バブルも発生していますし、当然ながらバブル崩壊も経験していますし、不祥事などもありましたが、基本的には右肩上がりになっています。米国のマーケットに関しては2回シリーズでおさらいをしましたので、こちらこちらをご覧いただければと思います。

次回は発展途上国について学んでいきます。